2005年03月28日

考古学者が昆虫の糞の研究

古墳の横穴式石室を中心に各地の遺跡で出土し、五穀豊穣や子孫繁栄を願う儀式に米の代用品として使われたと思われてきた土粒が、実はただのカブトムシの幼虫の糞だったことがわかったそうです。

その考古学者たちは6年にわたり“遺物”として詳細な分析を行ってきたらしく、驚き、また苦笑しているそうです。

考古学者が生物学の研究をしていたことになります。6年前、カタハラ1号墳(6世紀中ごろ)を発掘したところ、米に似た硬い土粒が横穴式石室の床面から大量に出土しました。
1か月がかりで1949粒を数え、3〜8ミリの3種類の大きさに分類できることも調べたそうです。

ところが、他の研究者から「虫のフンに似ている」との指摘があり、専門機関に鑑定を依頼。形や3種類の大きさなどが、2回“脱皮”して成長するコガネムシ科の幼虫のフンと一致することが判明したそうです。

石室は盗掘を受けるなどして開口していたのでそこから入ってきた成虫が卵を産んだようです。


このような土粒は、約20年前から遺跡で出土することが知られ、「米粒状土製品」「擬似米(ぎじまい)」と呼ばれ、儀式の時にまいたと解釈されてきたそうですが、この研究から、これまで出土した「擬似米」も見直されそうです。


ただ、これほど詳細なカブトムシの糞の研究は世界にも例が無く、別の意味で貴重な学術データとなったそうです。


posted by new_world at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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