2005年04月19日

パスツールの白鳥の首

150年前まで細菌は自然に生じるものだと思われていました。というのも、当時の技術では菌が入ってこない容器を作ることが出来なかったからです。

食べ物からは“自然と”カビが生えるのです。

この、細菌の自然発生説、すなわち、生命の自然発生説を否定したのがパスツールの白鳥の首型フラスコです。

白鳥の首.jpg


この長い首のお陰で細菌も入り込むことが出来ないそうです。(ちょっと信じられませんが・・・)


これが決めてとなり、生命の自然発生説が否定され、“Omnis cellulae e cellule”(細胞は細胞から生まれる)の細胞説が確立されます。(細胞説は以前からあったものです)

余談ですが、パスツールの作った白鳥の首型フラスコは現存し、今でも細菌は進入できていないそうです(本当かどうかは定かではありません)。

難攻不落というわけです。


posted by new_world at 11:11| Comment(5) | TrackBack(0) | 生命の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なかなか興味深い話です。
細菌はべつにしても生命の起源は興味深いテーマですわ。
ちょこっと宇宙の起源につながって、星の起源とか、地球の起源にも遠くでつながっていてロマンを感じる話です。

フラスコの形も「なんで?」と思わせるところがいいです(笑)
Posted by misty at 2005年04月19日 12:09
フラスコはパスツール研究所に展示してあるみたいですね。
パスツールで思い出したのですが、あるエッセイでこんな話を読んだことがあります。

パスツールは死後ノートル・ダムに埋葬されましたが、副所長のメチニコフ(ヨーグルト大好き)はロシア人だったため、ノートル・ダムには埋葬できないんだそうです。そこで研究員が、「先生の遺骨はどこに埋葬すればいいんですか?」と聞いたところ、メチニコフは「その辺の本棚の上に置いてくれ」と答えたそうです。それで、今も研究所のある本棚にはメチニコフの骨壷が置いてあるとのことです。

というお話。結構感動したんですけど、検索してもそれらしい話はヒットしないんですよ。北杜夫だったと思うんだけど、フィクションだったのかなぁ?

他人のブログに長々と。すいません。
Posted by south_of_the_border at 2005年04月20日 00:08
mistyさん
今の所、科学は生命を作れていませんね。
ただ、再現環境での無機物から有機物の合成には成功していますね。
オパーリンが約80年前に化学進化説を唱え、約50年前にマリーが実験で原始地球の環境を再現し無機物から有機物を合成しました。
生命が作り上げられるのはいつになるでしょうね。

south_of_the_borderさん
“生涯を科学にささげた”感じのいいお話ですね。
100年以上前の話ですので、フィクションの可能性もありますね。でも、いい話です。
Posted by new_world at 2005年04月20日 18:43
無機物から有機物を合成したとですか!(@_@)
にわかに信じがたい話ですけど、宇宙空間に漂っているメタン分子はすでに有機物なのか・・・CH4でもって炭素原子を含むと有機物なのか?
無機物→有機物→生命・・・・

生命、生物、動物、植物・・・難しい(笑)
Posted by misty at 2005年04月21日 10:15
厳密に言うと、“無機物から”ではないですね。

水素・水・アンモニア・メタン+放電でアミノ酸などを合成したそうです(1953年:ミラーの実験)。
メタンは一応有機物です。高校では二酸化炭素は無機物だと習いましたね。
Posted by new_world at 2005年04月21日 11:46
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