2005年05月16日

胎児の肺の中の水

胎児の肺は肺水という液体で満たされています。
しかし、生まれてくるときには肺に肺水はありません。

生まれるときに吐き出すのでしょうか?

実は違います。

昔は出産時に吐き出すとも言われていたのですが、肺が吸い込むことが分かっています。ヤギで実験も行われました。

実験は単純です。胎児の喉をふさいでおくのです。

喉をふさいだヤギの胎児が生まれたとき、肺は空だったそうのです。

更なる研究の結果、生まれる際だけ、肺でAQP4という水を通す膜タンパク(水チャネル)が大量に発現して肺水を取り込んでしまうことが最近分かったそうです。

生き物って、ほんと、うまくできているものです。


posted by new_world at 19:01| Comment(3) | TrackBack(0) | 生命の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
差し出がましいようでごめんなさい。
私の中では羊水が肺を満たしている認識はなかったので調べてみました。
「一過性多呼吸症」の中に分かりやすい説明があったので貼り付けてみます。

http://www.seirei.or.jp/mikatahara/syokai/NICU/N_disease4.html

医学的には似て非なるものとでもいうのでしょうか?
本当におせっかいでごめんなさい。
Posted by waterpark at 2005年05月17日 07:36
指摘してくださってありがとうございました。
羊水を肺水に訂正しておきました。

すいません。授業で習ったんですが、教官はAQPのほうが専門でして・・・。
一応弁護しておきますが、その教官はAQPの研究で有名な方で、ノーベル賞一歩手前まで行った方です。
独自に極低温電子顕微鏡を開発してAQPの構造を解いた研究者です。
電子顕微鏡の研究者としても有名だそうです。
Posted by new_world at 2005年05月17日 11:30
意外とラインのすぐ横にあるものは気づきにくいものですよね。
これまたすぐに明確なお答えが出来ない程度の知識なので、私自身再確認できて良かったです。
本当に差し出がましくてごめんなさい。
Posted by waterpark at 2005年05月18日 06:10
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