2005年06月15日

日本語の特徴3 文語

日本語は文語が難しいようです。私も入試の時に苦しめられました。
日本語の文語が難しいのは、その基となっている日本語が平安時代のものだからです。やはり、平安時代の文学がどの時代でも模範とされていたのでしょう。

それに対し英語における文語は大体16世紀のものです。日本語の文語の半分の年齢と言えます。


そういえば、今の日本語でどのくらいの時代の人とコミュニケーションが取れるんでしょうね。
大河ドラマとか時代劇の話し方って独特ですが、あれはどのくらい本物に近いのか気になります。

『若い者の言っていることはわからん』とかいう人がいますが、それは流行の言葉の話で基本会話は普通に成立します。
私たちが想像している以上に言葉の変化は少ないのではないかと思います。
200年前の人とでも、日常会話くらいは普通に成立するんじゃないでしょうか?

私の曾祖母は101歳ですが、普通に会話が出来ます。とりあえず90年位前の言葉は簡単に理解できます。(まぁ曾祖母の話し方も時間とともに多少は変化しているでしょうけど)
何となく、曾祖母の曾祖母くらいとなら普通に話せそうな気がします。
まぁ勿論、方言がきつい地域ではそうはいかないでしょうけど・・・。

それに、「古文」と呼ばれるものは大体1000年前くらいのものですが、それでも似たところが沢山あります。
一世代が25年だとすると1000年前は40世代前ですね。
結構近くありません?

曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母の曾祖母(=39世代前)はたぶん平安時代の人です。

両親は2人、祖父母は4人、曽祖父母は8人ですので・・・40世代前の先祖の延べ人数は、2の40乗で・・・2の10乗が1024ですから、その4乗は1000000000・・・10億?
因みに、西暦1000年頃の世界人口は推定3億人だそうです。
40世代の中で、かなり重なってきているようですね・・・。



話を戻します。

日本の文語ですが、戦前は公式文書や新聞などに文語が用いられていました。大日本帝国憲法が文語で作られていることは記憶にある方も多いでしょう。

ただ、やはり、文語は難しかったようです。
昔の作家には文章を文語で書いていた人が沢山いましたが、日常会話とかけ離れている為か、間違えて使っていた作家が結構いたそうです。島崎藤村などもその1人です。

作家が間違えるくらいですから、一般人が分かるはずもないですよね。法律などの意味が分からず、勘違いする国民が沢山いたようです。

その代表的なものが、『玉音放送』です。
終戦時の玉音放送で流れた文章は文語だったんです。そのため、一部の市民には意味が正確に伝わらず、敗戦どころか逆に本土決戦を告げるものだと勘違いした人もいたそうです。

このように文語は難しいので、今では文語を使う人は殆どいません。
しかし、大学の入学試験で文語が出題されるということは、教養として文語くらい身につけておかなければならないんでしょうかね・・・



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posted by new_world at 15:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 日本の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
口語は確かにだいぶ前の世代とも通じるような気がしてきました。
江戸時代ぐらいならちょっと会話してみたくなりました。

文語はキツイですね。2世代前でも難しいでしょうね。
我々のblogも孫世代には通じなくなるのでしょうか?
Posted by danomi at 2005年06月15日 23:52
今の文章は口語なので結構長くいけると思いますよ。

まぁ文語や古語が出来ればかなり昔の人と筆談くらいは出来るでしょうね。
Posted by new_world at 2005年06月16日 01:28
初めまして。こんにちは。
こちらのブログ、学問カテゴリーでポイントトップなので、ずっと気になっていました。
自分のあしあとを見ると、立ち寄って下さったようなので、嬉しくてコメントさせていただきます。
私も一応理系で生物選択でしたが、もうわかんないなぁ。
ということで、多少私のブログと関係ありそうな日本語の話にコメントを・・・。

擬古文というのでも、かなり今ではつらいですよね。教科書で森鴎外を見た時は、???でした。
古典の先生は「古文は日本語と思うな。外国語と思え。」とおっしゃってました。
新しい、は正しくは「あらたしい」だと聞いて、ほぉなるほど、と思ったことがあります。
こうして日本語は変わっていくんだ・・・。
Posted by Rach at 2005年06月24日 13:56
こんにちは。コメントありがとうございます。

生物の話は分かりにくかったですか?
すいません、力不足です。できるだけ予備知識なしで読めるように心がけてはいますが、なかなか難しいものです。

擬古文も古文を真似ただけあって文法が古文っぽいですからね。あと、単語は漢文っぽかったイメージがあります。

『古文は日本語とは思うな』ですか?私もいわれました。でも、私は日本語だと信じていて・・・「同じ日本人が書いたんだ!!心で通じるはず!!」といつも玉砕していました。

でも、1000年も経っているにしては元の形に近いと思いませんか?

だって、たった300〜500語くらいを覚えれば読めるんです。同じレベルの文章だと、英語であれば3000〜5000単語になるのではないでしょうか。
まぁ日本の古文は単語がそもそも少ないのですけどね。
多義語に苦しめられました・・・。
Posted by new_world at 2005年06月24日 17:10
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