2005年06月26日

お米の話

新種のコシヒカリは一株あたり3000粒とれると新聞に載っていました。

一株は30本くらいあるそうです。ただ、穂は30本あっても、もともとは5〜6粒の種(米)からできているそうです。
確か、日本の稲作では1粒が400粒になると聞いたことがあるので、そのくらいでしょうね。

案外知られていないことですが、米という作物は大変生産性がいいのです。

1粒で400粒と書きましたが、これが麦であれば現代のヨーロッパでも1粒から30粒は取れません。勿論、これはヨーロッパの土地の栄養状態にもよるのでしょう。土地の肥えた地域で栄えたメソポタミア文明では80粒くらいは取れていたのではないかと言われています。

ただ、それでも米は桁違いですよね。
この桁違いの生産性は、米の種のつき方によるものです。
麦は1粒から1本の稲穂しか出ないのですが、先ほどは書いたとおり、米の場合は分蘖という種の分裂が起きて、1粒から7〜8本くらいの茎(稲穂)が出て、それが更に小さい穂が10本くらいに分かれるので、1粒から1000粒以上出来るそうです。ただ、米は成熟していないものが多く含まれていて、収穫は400〜500粒になるそうです。

それでも、ヨーロッパの麦の20倍です。


更に、米は水田と言う施設を用いて作られる為、肥料が少なくて済みます。その理由は、川からとる“水”に栄養分が含まれていたり、水をはることで空気が遮断され、土の環境(微生物など)が農業に適したものになることが理由なようです。また、雑草が少ないのも稲作の特徴と言えます。

『米は地力で取れ、麦は肥料で取れ』と言われるくらいに、水田は生産効率がよいのです。

麦は肥料を与えないと中々育たないそうですが、米は肥料をまったく与えないでも、8割程度の収穫は上げられるそうです。

水田による稲作は土地の栄養をあまり取らないのです。

これは肥料があまり要らないと言うことでもあるのですが、更に重要なのは、土地を休ませる必要があまりないということです。
つまり、毎年同じ土地で作ることが容易なのです。

同じ土地で毎年米を作るのは私たちにとっては当たり前のようですが、麦を毎年同じ土地で作るのは難しいそうです。

土地の栄養をあまり取らない稲作ですので、寒さに弱い稲が育たない冬には麦などの寒さに強い作物を育てることが出来ます。

南アジアの一部の地域では、温暖でかつ大きな川などがある地域では米の二期作も行われているようです。
また、肥料をまったく用いない稲作が現代でも行われている地域もあるそうです。



日本は、国土の殆どが山地で、農業に利用できる土地は15%程度だといわれている日本で、江戸時代後期には人口密度100人/km2をこえていました。
その厳しい条件下でそれだけの人口を自給自足で支えてこれたのはこの稲作のお陰だと言えます。

稲作は実は凄いんです。



あと、米の栄養価も注目されていますね。

米はカロリーが高く、植物性タンパクも豊富に含み、ビタミンやミネラルにも富んでいます。米だけでも充分な栄養が取れるのです。

日本人はこれに加えて大豆で出来た味噌のスープと麦などの雑穀、野菜、そして少量の魚を食べて生きてきました。

これが欧米で健康的な食事の見本とされる日本食です。

その要がお米なんですね。


posted by new_world at 14:45| Comment(4) | TrackBack(0) | 科学な話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
米、命ですね(笑)
私はご飯がないと生きていけない(*´∇`*)
日本人で良かったです☆
Posted by マチルダ。 at 2005年06月26日 15:35
お米は大切ですよね。

私もお米がないと駄目です。
Posted by new_world at 2005年06月26日 17:34
麦、毎年同じ田んぼで作ってる人多いよ。
一度獲り損なうと田んぼ変えるらしいけど。
Posted by せい at 2005年06月27日 22:08
今はちゃんと毎年取れるんですね。
品種改良やいい肥料の開発が行われたんでしょうね。

泣き寝入りしないところが人間らしいです。
Posted by new_world at 2005年06月28日 10:56
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