2005年10月06日

動物界脊索動物門哺乳綱霊長目・・・

ヒト科ヒト属ヒト。人間です。

人間は本能的に名前を付けたがる生物です。新しいものを見つけたら必ず名前をつけます。ものを認識する為には名称があったほうがわかりやすいのです。

明らかに別個のものであれば名称付けは簡単です。人間が生まれた時に付けられる名前も、その人間は一人しかいないから何の問題もありません。小惑星や衛星も一つしかないので比較的簡単に命名出来ます。
しかし、生物はそうは行きません。生物の進化は連続的で、名づけるのは至難の業です。生体機能を知らずにセントバーナードとチワワを見たとき、それが同じ種かどうかなんて分かりません。ライオンとトラの方がまだ近いかもしれません。

今でも最もよく使われていて簡単な定義は『生殖が可能であること』です。セントバーナードの卵子にチワワの精子を受精させれば正常な子供が生まれます。一方、ライオンとトラの場合、子供は生まれるのですが、その子供には生殖能力がなく、それは有性生殖が成功したとは言えません。ゆえに、トラとライオンは別種なのです。

このような決め方をすれば、明確に種の定義が可能です。

ただ、これには大きな問題があります。

『生殖を試してみないと分からない』ということです。地理的に隔離された個体同士では移動させなければなりません。また、仮に人工的に受精させるとしても、それには時間もかかりますし、生きた個体が必要です。つまり、絶滅種や捕獲が困難な種では種の定義が困難なのです。また、有性生殖を行わない種(分裂で増えるものなど)は定義しようがありません。

そのため、定義は別として、基本的には今でも形態を中心に種を定義しています。最近は遺伝学的な分類も進んでいます。

ただ、種には定義の基準も存在し、比較的分かりやすい分類がなされているのですが、それより上位の階級、たとえば、属や目などには明確な基準はありません。

つまり、学者の意思です。学者が決めるのです。

偉い学者さんが『これは〜属だ』と言ってしまえば、明確な誤りがない限りそうなります。かなりアバウトなんです。

まぁでも、曖昧な種に対してはそうするしかないんです。


因みに、新種を定義する場合は、対象となる試料を模式標本として指定し、詳細な記載(特徴の説明)をつけなければなりません。その際に属や種も決めるのですが、これらは後に訂正される場合があります。記載などの詳細は規約として明文化されて決められています。

種名は250年位前から二名法という『属名+種小名』で表す方法が取られています。普通は、『属名+種小名 命名者名 命名年(西暦)』と印されます。ラテン語で書くという決まりがある学界もありますが全部がそうではないようです。

因みに、途中で記載の内容が訂正された場合には、命名者名に()が付くそうです。でも、命名者の名前はずっと残ります。


あと、余談ですが、『共通の祖先』について、分類学上の問題があるそうです。

たとえば、『鳥類は共通の祖先を持つ』と『爬虫類は共通の祖先を持つ』だとかなり意味合いが変わってしまうのです。なぜなら、鳥類の共通の祖先は鳥類全体の共通の祖先であり、その祖先からは鳥類だけが進化しています。しかし、爬虫類は、途中で鳥類が分かれたので、全ての爬虫類の共通の祖先は存在しますが、その祖先から進化したもの全てが爬虫類ではないのです。そのため、爬虫類には独自の共通の祖先というものが存在しません。

大したことではないような気はしますが、この違いで爬虫類はある定義ができなくなるので分類学者にとっては大きな違いになります。まぁこれについても習いましたがややこしくなるので、これくらいにしておきます。



今日はつまらない話でしたね。すいません。認識しています。

明日で第一週目が終わります。思ったより、元気です。
まぁ休講が3つあったのが大きいですね。来週も月曜が休みなので、最初の二週間はいい助走になります。
第三週は休講もなくニワトリもさばかないといけないみたいなので大変になりそうですけど・・・。


posted by new_world at 21:09| Comment(7) | TrackBack(0) | 生態の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オレはみんなでカニを食べに行った時、「クモとカニは同じ節足動物やなぁ〜」っと言ってドンビキさせてから食べます。(笑)
Posted by B.ファンク at 2005年10月06日 21:55
きゃ〜〜〜!
ニワトリさばいて何の勉強なんですか?
お医者になるため?
私には絶対できません。。。

時給自足になったら私はまず生きていけないでしょうね。。。
Posted by マチルダ。 at 2005年10月06日 22:18
B.ファンクさん
まぁかなり離れていますから・・・それに、クモを食べる人もいるんじゃないですか?よく知りませんけど・・・。


マチルダ。さん
理学部なのでお医者さんにはなれませんね・・・。でも、生物学では内臓とかちょっと重要みたいです。ニワトリ(鳥類)の他にもヘビ(爬虫類)とか魚(魚類)とかマウス(哺乳類)とか、あとはセミ(昆虫)とかもばらしちゃいます。ヘビの内臓とか面白いですよ。全部細長くて、実は、このブログにヘビの解剖写真の記事があります。興味があれば見てみてください・・・ないですね。

臓器くらい大きな生物学はそこまで興味はないですが、小動物の解剖は好きです。ピン(正式名称は知りません。10cmくらいの細い金属の針みたいなやつです)で癒着した小さな内臓をばらしていくのが楽しいです。
Posted by new_world at 2005年10月06日 22:37
。。゙(ノ><)ノ ヒィ
new_world さん普通の人ですよね?
中学の頃かえるの解剖とやらがありましたが。。。
見れませんでした・・・=□○ポテッ

>内臓をばらしていくのが楽しいです。
これは学生さんは皆さんそうなんですか?
私には外科医が手術をしたあとに肉を食べたり
できるのとかまったく理解不能なんです(T∇T)
内臓は何に見えてるんでしょうか。。。
Posted by マチルダ。 at 2005年10月07日 13:49
マチルダ。さん
普通の人間ですよ。別に危ない人じゃないです。
でも、解剖は楽しいんです。なんというか、焼き魚を上手くほぐせた感じというか、ゆで卵が綺麗にむけた感じというか・・・

40人くらいいて、女子生徒も2割くらいいますが、みんな楽しそうですよ。文句は一度も聞いたことがないです。

ヘビを解剖した時も、教官の最初の一言が『これ、まだ少し凍っていますので、水で洗って解凍してください』でしたが、みんな普通に素手で冷凍ヘビを受け取って普通に水道で洗っていました。

まぁ私もそれにはちょっと驚きましたけど。ちょっと異様な光景でした。
Posted by new_world at 2005年10月07日 15:40
あっ、死んでるんですか!?(笑)
私はてっきり生きてるのをさばくのかと。。。(∩∩*)ゞ

でも私にはできませんけど☆

危ない人じゃなくて良かった。。。ε-(´∇`)ホッ
Posted by マチルダ。 at 2005年10月08日 11:58
マチルダ。さん
ヘビは噛み付きますからね。魚とかだと半分生きてる状態で解剖したりします。体は動かないのですが、心臓は鼓動してたりします。

でも、その心臓を止めてやるべきかそのままにしておくべきかかなり悩みましたね・・・ちょっと怖くてそのままにしていましたが、どうせ死ぬんなら最初から殺してあげた方が苦しまずにすんだかもしれません。まぁ多分意識不明の重体って感じの状態ですけど。
Posted by new_world at 2005年10月08日 12:23
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