2005年10月09日

梅酒には『氷砂糖』を使います。

なんか、一週間の疲れが休みになってどっときました・・・久々の授業でしたから余計に疲れたんでしょうね。昨日は友人の引越の手伝いとかをした所為もあって、今日は何か更に疲れた感じです。スタミナがないんです・・・8時間寝たのに、朝から夜みたいに疲れてます。

疲れてるので、今日は適当な話でお茶を濁したいと思います・・・

確か、高校の頃に習ったと思うんですが、梅酒に氷砂糖を入れるのは理由があります。知っている方も多いと思います。

あれは、浸透圧の変化を利用しているのです。


氷砂糖の特徴は『すぐには溶けない』というものです。

そのため、最初の状態ではウメの中の方が濃くて、焼酎がウメの中に浸透します。それによって、ウメの中の成分を水とアルコールに溶かし込むんです。
そして、そのあと、氷砂糖がとけると、ウメの外側の濃度が濃くなります。すると、いったんウメの中に浸透した焼酎が今度は外に出てくるんです、ウメの中の成分を溶かし込んだまま。

それで、梅酒のウメはしぼむんです。

ちなみに、最初から粉の砂糖を入れてもウメはしぼみます。しかし、この場合は、ウメの水分が抜け出ただけで、香りや味などの成分で水に溶けにくいものは出てきません。

いったん、焼酎のアルコールをウメの中に入れることが重要なんです。水に溶けなくてもアルコールに溶けるものが結構あるんです。


浸透圧を知らない方も何となく浸透圧が分かりましたよね?水やアルコールみたいな、ものを溶かしているものは、溶けているものの濃度の薄いほうから濃いほうへ移るというだけです。


浸透圧に『圧』という字がついているのは、浸透圧が、『浸透を止める為に必要な圧力』からきているからです。

ある種の薄膜(半透膜)は水など小さな分子は通しても砂糖など大きな分子は通しません。その性質を利用し、濃度の濃い水溶液と純水を隔てた場合、純粋から濃度の濃いほうへ水が移動しようとします。その浸透を止める圧力が浸透圧です。

圧力は面積あたりの力ですので、浸透圧は面積あたりの浸透する力ということになるのです。


ウメの皮は半透膜みたいに高性能ではないので、アルコールに溶け込んだ成分も一緒に外に出してくれるんです。

多分、最初に梅酒を作る時に氷砂糖を入れたのは偶然だとは思いますが、それが製法として定着したのにはちゃんと理由があるんですね。

と、高校の頃、感心したのを今でも覚えています。


posted by new_world at 07:55| Comment(4) | TrackBack(0) | 科学の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
足跡たどってやって来ました。
梅酒の話につられて・・・。

ほほう〜、そんな理由だったんですね。
氷砂糖って確かに溶けにくい・・・。
小さい頃はよくおやつ代わりになめていたものです。

実はただ今我が家には10年ものの梅酒が眠っております。
もちろん梅はとっくの昔にシワシワになっていて、
いい加減取り出さなければいけないと思いつつ、
数年が経過しています。
ここまでくるとなんだか飲むのがもったいなくて・・・。

またお邪魔させて頂きますね。
Posted by エンジェル at 2005年10月09日 09:25
私は中一の時だったか技術の先生に、「肥料に作物がやける」という現象で浸透圧の簡単な概念初めてを教わりました。
梅酒は毎年作っています。一個の萎んだ梅にも、大自然の叡智があることを感じつつ飲まねば・・・。
Posted by yoyo at 2005年10月09日 10:11
氷砂糖の方がいいと発見した人って凄いですね☆
Posted by マチルダ。 at 2005年10月09日 12:01
エンジェルさん
コメント有難うございます。
氷砂糖は見たことはありますが私は食べたことはないです。飴の仲間みたいな感じですかね。
10年ですか・・・凄いですね。確かに飲むのがもったない感じがしますね。


yoyoさん
浸透圧は結構使われていますね。野菜に塩をふると水分が出てくるのもそうですし。最初は偶然でしょうけど、気付いた人は凄いと思います。


マチルダ。さん
ほんとです。よく気付いたと思います。
Posted by new_world at 2005年10月10日 08:20
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