2005年10月27日

プラナリアが平たい理由

ちょっとプラナリアの話を聞きました。

『プラナリアは扁形動物の一種であるが、扁形動物が基本的に薄く平たい形をしているのは・・・』

扁形動物というのは扁平な形の動物という意味で、基本的に平べったい動物です。

原始的な動物で骨格がないのはもちろんのこと、呼吸系や循環系(血管とか)もありません。

辛うじて、動く為の筋肉と、それを動かす原始的な神経系・感覚器官(目など)ができ、消化器官がある程度複雑になってきたくらいです。


扁平である理由は、ここにあります。

血管がないのです。

私たちは当たり前に体中に酸素やエネルギーがいきわたっていますが、血管のないプラナリアには酸素やエネルギーを効率的に行き渡させる仕組みがないのです。

そのため、酸素は体の表面から浸透させて得るしかないですし、エネルギーも腸から浸透させなければならないのです。まぁ腸は血管のように網目状になっていて比較的楽に細胞にいきわたるのですが、酸素はそうは行きません。それで、出来るだけ表面積を増やす為に平たくなったんです。

また、扁平動物にはサナダムシや肝臓ジストマなど寄生虫が多いです。全体の6〜7割は寄生虫です。それらも血管を持たないので平らです。サナダムシなどは何となくミミズみたいなイメージがありますが、サナダムシの名前が真田紐から来ているように、ベルトのように平べったいんです。

あと、寄生虫の場合、宿主が消化したものを取り込む種もあるので、種によっては消化器官がないものもあります。

絵を見ましたが、消化器官がないと、体の殆どは生殖器です。ちょっと変だと思いますが、消化器も呼吸器も循環器もなければ、あとは生殖器くらいですよね・・・。

サナダムシって節が沢山連なって紐状の構造をとっているのですが、その節一つ一つに生殖器があるそうです。その姿は異様です・・・しかも、長いものは10mほどあるそうで。

それが人間の腸の中で・・・普通のサナダムシは危険ではないのですが、ブタに寄生するタイプのサナダムシは危険なんだそうです。しっかりサナダムシを殺して食べてください。


プラナリアが何故平らなのかなんて考えたことがなかったです。言われて見れば、確かに酸素を体全体に供給するには薄い方がいいですね。


◇関連記事
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イモリの再生能力と再生医療


プラナリアの一部の上下を入れ替えると・・・


◇参考図書(amazonへのリンクです。)
切っても切ってもプラナリア


posted by new_world at 15:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 生態の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最初に思ったのが「プラナリアは服着れないなぁ」
あー、なんてバカな感想_| ̄|○

呼吸系も循環系もない。
そうですよね。そんなものがあったら、切られて再生なんで無理です。
進化して複雑になればなるほど、「しぶとさ」がなくなっていってしまうんですね。

プラナリアが平べったいのは骨がないからだけじゃなくてそんな理由もあったとは! 
単純なんだけど、すごいです(@_@;)
Posted by bow_n at 2005年10月28日 10:34
bow_nさん
ちょっと凹凸がないので服は辛いですね。帽子ならいけると思います。口は別のところにありますし。

まぁシンプルだからあれだけの再生が可能だともいますが、あのくらいシンプルな生物でもあれほどの再生能力を持っている種はいません。やはり、あの再生能力は驚くべきものです。

複雑になるとどうしても細胞の社会の維持が難しいですからね。寿命や老化が出来たりします。まぁその分かなり凄いこともしていますけど。


そうなんです。プラナリアが平たい理由は結構単純なんです。まぁサイズや色、形などは適応の結果でしょうけどね。
Posted by new_world at 2005年10月29日 09:55
今まで見つかったサナダムシの最長記録は。
35メートルだそうです…

恐ろしや
Posted by M A L O at 2006年01月15日 23:05
MALOさん
へぇ・・・怖いですね。

35mですか・・・
Posted by new_world at 2006年01月17日 03:27
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