2005年11月06日

キリンやゾウは眠れない・・・

キリンやゾウは重力とかなり戦っている動物です。

キリンは血圧が高すぎて長時間頭を下げて寝ることができず、ゾウは体が重すぎて長時間横になれないそうです。



キリンは見ての通り、大変長い首を持っています。

重力に逆らってあの位置まで血液を持っていくために、心臓付近では人間の2〜3倍の血圧があります。

そのため、首を下げると頭に血が集まって大変なことになってしまうのです。

となると、『それなら足はどうなんだ』、っていう疑問が当然生まれると思いますね。

足は常に凄まじい圧力にさらされることになります。

ただ、足は“常に”圧力にさらされることになるわけで、逆に対応がしやすいのです。

足の皮を硬くしたんです。


まぁそうなると『頭もそうすればいいじゃないか』と思われるかもしれませんが、複雑な脳ですので、足のようには上手く行かなかったようです。

勿論、口は頭にあり、水は地面にあるので、水を飲むときには頭を下げなければなりません。(ゾウみたいに口以外で飲み物を持ってくる動物もいますが)

そのときは頭にも足と同様の圧力がかかることになるのです。

そういうときに活躍するのがキリンの仲間(キリンとオカピ)だけが持つワンダーネットという特殊な毛細血管網です。

この毛細血管網が脳への急激な血流増加を防いでくれてるんです。

ただ、これにも限界があり、長時間頭を下げることはできません。

そのため、キリンは30分程度しか首を背中に下ろして寝ることはないそうです。

後は、首を立てたままうとうとするくらいだといわれています。

キリンにとっては当たり前のことなのかもしれませんが、かなり大変そうです。

あと、キリンって反芻するんですよね・・・あれはどうかした方がいいと思います。

一度食べたものを胃までもっていって微生物に処理してもらい、もう一度、長い長い首を通して口まで運ぶんです。

効率悪すぎです・・・。



次にゾウについてですが、あの巨体がゆえに、ぐっすり眠れないそうです。

ゾウは巨体がゆえに横になると内臓などへ負担が生じ、2時間くらいしか体を横にして眠ることができないそうです。

あとは、たったまま4時間くらい眠るみたいです。

まぁキリン同様、ゾウにとってはそれが当たり前なので別に苦じゃないのかもしれませんが、私たちの感覚からすれば、ちょっと辛そうです。

重力がある所為で、あの巨体を維持するにはかなりの負荷があるんです。

クジラなどが陸に打ち上げられた際も同じで、早く浮力のある海に戻してあげないと内臓などに負荷がかかってしまうそうです。


posted by new_world at 15:35| Comment(9) | TrackBack(0) | 生態の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
キリンや象さんは大変なんですね。
Posted by puramu at 2005年11月06日 19:56
草食動物は肉食動物に襲われるから、おちおち眠っていられないのかも…?
Posted by fujun at 2005年11月06日 22:39
カバも、ゾウと同じ事情で、
カバの方は水の中に入っていった、
と聞いたことがあります。
Posted by gouya_na_hibi at 2005年11月06日 23:19
長時間長距離を飛ぶ渡り鳥なんかは、脳の半分ずつ交代で眠ってたりと、動物の種によって睡眠の形態も様々で面白いですよね。
うちのブログでは今『不眠』がキーワードなんですが………。
Posted by B.ファンク at 2005年11月07日 00:00
今朝テレビでキリンを見たので
『へぇ〜〜〜〜!!』でしたね!
眠れる幸せを教えてあげたい・・・w
Posted by yumi at 2005年11月07日 15:29
体が大きければ大きいほど、横になっているほうが楽だと思ってました。
テレビで見る「異常に太った人」がたいていベッドに横たわってるからかもしれません(-_-;)
Posted by bow_n at 2005年11月07日 21:40
puramuさん
本来、生き残るのは大変なんですよね・・・。


fujunさん
確か、見張りを立てる動物もいますしね。
でも、最低限やすまなければならないので、大変です。ダーウィンの理論では、その結果が進化なんですよね。
Posted by new_world at 2005年11月08日 02:58
gouya_na_hibiさん
カバも体が大きいですからね。
私はこんなことを聞きました。カバの場合、本来はもう少し小さかった(痩せていた?)みたいで、なんか、水中で熱を失わないために皮下脂肪を厚くしたとか・・・?
あと、肉食獣に食べられないように大きくするって言うのもあるみたいですね。


B.ファンクさん
渡り鳥も大変みたいですね。まぁ彼らにとってはそれが当たり前なんでしょうけど・・・。

不眠ですか。

私は不眠症で精神科に見放されたことがあります。
睡眠薬がうまく効いてくれなかったので、『ストレスと取り除くしかないですね』とか、誰にでも分かるような事を言われて終わりました。結局今でも治ったとはいえません・・・慣れました。
Posted by new_world at 2005年11月08日 03:04
yumiさん
体の構造上の問題ですのでなかなかそうは行かないでしょうね・・・

首を挙げる力がなくなったらすぐ死んでしまうなんて、ちょっと可哀相ですね。まぁ自然界ではそれが当たり前なのかもしれません。



bow_nさん
人間の場合も太っている人は内臓に負担がかかっているみたいですよ。まぁ余程太ってないとそうはならないのかもしれませんけど。

太っていると動くのが大変ですから横になるしかなく、横になると体に負担が・・・ジレンマですね・・・というか、太りすぎると常に辛いでしょうね。

人間の場合、かなり縦長なので、横になっても本来はそこまで負担はないでしょうね。

ゾウの場合、どのように内臓に負担が来るのかは知りませんが、多分、横幅がヒトなどに比べて大きいので、内臓同士の圧力で内臓が痛むんじゃないでしょうか・・・。
Posted by new_world at 2005年11月08日 03:11
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