2005年11月08日

鹿と牛の違いと、悲劇のプロングホーン

アジアにもヨーロッパにもアメリカにも北極圏にもいる鹿の仲間ですが、アフリカにはいないそうです。(オーストラリアはよく知りません。ニュージーランドには西洋人が持ち込んだものが繁殖しているようですが)

なんででしょうね・・・理由はよく知りません。

鹿が森林を生活域に選んだからだとか、生まれたての小鹿は上手く立てないから隠れる場所がないところでは生きていけないからだとか・・・明らかに説得力に欠けますね。時間をかければ解決できる問題です。

まぁでも、シカみたいな動物はいますよね。

ガゼルとかインパラとかです。角がまっすぐで長い、よくぴょんぴょん跳ねながら逃げている動物です。

あれは一応ウシの仲間のようです。角が生え変わらないので。

牛の鹿の大きな違いは角が生え変わるかどうかです。角が生え変わらないのが牛です。(カモシカもウシです。)

ヤギや羊もウシ科です。(ウシ科ヤギ属など)



鹿の角は毎年生え変わりますが、結構、無駄っぽいですよね・・・

この角の生え変わりは、ある特定のオスによるメスの独占を避ける為ではないか、といわれています。

鹿のメスは角が立派なオスを選ぶようで、死ぬまで同じ角であると角が折れてしまったオスは子孫を残せなくなってしまうのです。

別にそれでもいいとは思いますが、鹿の場合は、角が毎年生え変わることで、前の年にはメスに選ばれなかったオスでも、次の年は“生まれ変わって”再チャレンジできるのです。

公平と言えば公平ですね。

ただ、何となく優秀な遺伝子を残すという点では不利な進化のようにも見えますけど。

それくらい折れやすいんですかね・・・。


普段の生活に角は必要ない(むしろ邪魔?)からかもしれませんね・・・基本的に、繁殖期以外は角は生えていないそうです。




あと、シカやウシの仲間にプロングホーンというシカみたいな動物がいます。

この動物は北アメリカにしかいないのですが、凄い能力を持っています。

走る速さはチーターにつぐといわれ、時速100km弱で走ることが可能だそうです。

また、短距離専門のチーターとは異なり、高速で長距離も走ることができ、時速70km程度で7kmくらいは走り続けられるそうです。まぁ時間にすれば6分ですが、車と同じスピードで10km近く走れるのですから凄いです。

ただ、この動物、好奇心が強すぎて、絶滅の危機に瀕していたそうです。


北アメリカ大陸では負け知らずの脚力を持っているためか、動くものがあると(確認するために?)よってくるそうです。

自らの脚力への自信の現れともいえるその好奇心が、人間相手では命取りになるんです。


人間は姑息ですからね・・・


旗を振るなどしてプロングホーンをおびき出し、あっという間に狩ってしまいます。


アメリカバイソン同様、数千万頭いたプロングホーンも西洋人のアメリカ西部開拓で1万頭程度まで数を減らしたと言われています。

現在は保護されていて生息数を少しずつ伸ばしていますが、今でも未だ数十万頭程度で、150年前の1%程度に過ぎません。


posted by new_world at 20:47| Comment(3) | TrackBack(1) | 生態の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アホウドリも警戒心がなさすぎて絶滅しそうになったんですよね。
人間も、動物も、ある程度の警戒心って必要です。
あまりありすぎてもギスギスしてしまいますが。

シカと牛の違いは角が生え変わるかどうか……
初めて知りました。
動物の分類って人間が勝手に決めたもんなんだなぁと、改めて思います。

もし人間より上(「上」って言い方もおかしいですね)の動物が生まれたら、人間も分類されちゃうんでしょうね(^_^;)
Posted by bow_n at 2005年11月09日 11:30
こんにち▼・。・▼」」」」ーワンワン!!
面白い話でいっぱいですね〜。
これからちょくちょくきま〜す。
Posted by むっち at 2005年11月10日 16:33
bow_nさん
警戒心が要らない世界っていうのはとても幸せだとは思いますが、永遠に警戒しなくていい世界なんてないと思います。

私たちは、物陰に隠れた人から銃で撃たれるようなことは想定していませんし、講義室に座りながら、後ろの生徒がナイフで刺してくるなんて普通は考えません。


生物の分類は結構適当です。

種の定義は結構しっかりしているのですが、それより上の科や属などは『最も適当だと思うもの』とかで、学者によって普通に違います。


種に上下はないと思いますが、今のところ、人間を管理する人間以外の動物はいませんね。

まぁ人間の場合、人間が人間を管理して、人間に名称をつけることが一般化していますけどね。




むっちさん
気に入って下されたなら嬉しいです。有難うございます。

かなり下手な文章ですが、私が面白いと思ったことを書いていますので、内容はそれなりに面白いのではないかと思います。まぁ趣味の違いはあるでしょうけど。
Posted by new_world at 2005年11月10日 20:06
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