2005年11月13日

インフルエンザ

新型のインフルエンザによって、国内だけで最悪64万人の死亡者がでる可能性があるそうですね・・・4人に1人が感染するとか・・・。

インフルエンザウイルスにはA・B・C型があるのですが、今問題になっているのはA型のインフルエンザウイルスです。

インフルエンザウイルスはRNAウイルスで、遺伝子の修復機構がなく、突然変異を起こしやすくなっており、環境への適応力が高いです。

特にA型はB・C型に比べて変異が早く、免疫の抵抗力がつきにくい種類のウイルスです。だから毎年かかったりするのです。(A・B・C型の違いはよく知りません・・・)

A型は、ある2種類の抗原(HA、NA)により、H_N_型と分類されています。

ヒトの場合は3つ、H1N1型・H2N2型・H3N2型があり、香港型(H1N1)とかアジア型(H2N2)とかソ連型(H3N2)とか言われています。

A型は変異が早く、統計的には、10年〜40年くらいの周期でそれまでの抗体では殆ど対処できない新型のミュータントが生まれて大量の感染者を出します。

最近の大流行としては1918年のスペイン風邪(死者:世界2500万人、国内38万人)、1957年アジア風邪(死者:世界11万人、国内8千人)・1968年香港風邪(死者:世界40万人、国内2千人)などです。(他にも何度か大流行しています)

ここ最近は大流行が起きていないので、新型のインフルエンザの誕生が警戒されています。

その中で、トリのインフルエンザのヒトへの感染が問題となっていますが、本来はトリのインフルエンザはヒトへは感染しません。形が違ってうまく侵入できないそうです。

ただ、変異しやすいのでいつヒトへ適応するかは分かりません。


あと、トリのインフルエンザがヒトのものと大きく違うは、その種類の多さです。

ヒトには3種のA型インフルエンザと変異の比較的少ないB型・C型しかないのですが、鶏の場合、A型で20種ほどあり、毒性の強い種(H5・H7・H9型)もあります。

また、鳥の種類によっては更に多い種のA型インフルエンザを持っているものもいます。

その中で、H5型などの毒性の強い型が変異して人間に感染可能なウイルスになりはしないかと警戒されているのです。


そして、インフルエンザ関連で注目されている動物がもう一ついます。

ブタです。

ブタには元々インフルエンザはなかったのですが、ヒトとトリのインフルエンザウイルスがブタの体内に適応して、今ではA型のインフルエンザが確認されています。

ブタの体ではヒトのインフルエンザもトリのインフルエンザも増殖できます。まぁヒトとトリの中間的な環境といえます。そのため、その環境での淘汰にあうと、ヒトの環境にも合わせやすくなるのです。また、ブタの体内でヒトのインフルエンザを共存することにより、遺伝子の交換が行われ、より早く適応力を手に入れることも考えられます。

つまり、トリのインフルエンザのブタ経由の感染が懸念されていたのです。


ただ、今はトリの中での大流行が問題になっていますが、ブタの話は出てきませんよね。

本来はトリからヒトへの感染はありえないのですが、大量にウイルスが存在すると何故か感染することがあるそうです。

そして、その一部が、そのままヒトの体に適応してくるのではないかということが懸念されているのです。

ブタを経由したヒトへの適応に比べて確率は低いのでしょうけど、大量に発生した場合には全くないとも言えません。

しかも、ガン細胞と同じで、一つが適応すれば、それがどんどん増殖していき、完璧に排除することは困難となります。そして、大流行になるのです。

ガン細胞は血管を通じて体内の他の組織へ転移していきますが、インフルエンザウイルスの場合は、空気や唾液の飛沫などで、他の個体へ移動します。

突然変異ですのでいつ生まれるかは分からないのですが、生まれる可能性があり、生まれたら大変なことになるので、問題視されているのです。








と、インフルエンザの話を流れで書いてみました。

あまりよく知らないことなので、ぎこちない内容ですみません・・・。


posted by new_world at 22:19| Comment(10) | TrackBack(2) | 生命の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
勉強になりました。
(^^)/
特に人より、豚さんが大変なんですネ。
Posted by オオクボ at 2005年11月14日 09:53
ヒトのインフルエンザより、トリのもののほうが種類が多いということに驚きました。
トリのほうが種類が多いから、いろいろなのができてしまったんだろうか、とか
南極とかから新しいウイルスを持ってたのかな、とか考えていますが、ここまでが精一杯ですヽ(  ̄д ̄;)ノ

ウイルスはすごいですね、繁殖力も対応能力も。
小さいのにすごいのか、
小さいからこそこんなにすごいのか分かりませんが、すごいです(゚-゚;)(。_。;)
Posted by bow_n at 2005年11月14日 13:28
薬剤耐性ウイルスの出現もこわいですよね。
Posted by kuro at 2005年11月14日 22:09
鳥インフルエンザ・・・
その渦中の地域にいた実感からいいますと、
ウイルスの恐怖感は、全く目に見えない、痕跡が分からない、という点に尽きます。

見えない敵と戦うのは、非常に困難です。
Posted by gouya_na_hibi at 2005年11月15日 23:25
オオクボさん
どうもです。

そうですね。ヒトよりもブタの方がトリインフルエンザにはかかりやすいので、注意しないといけないです。


bow_nさん
ウイルスや病原菌の場合、遺伝子が少ないので、全体として変わりやすいですし、増殖も速いので変化による死滅が生じてもすぐ増えてそれを乗り切ることが出来るんでしょうね。

何故鳥の方のインフルエンザウイルスが多様化しているのかはよく知りませんが、鳥のインフルエンザの方が人よりも古いとすれば、鳥の中で進化していっていると考えることは出来ますね。

同じインフルエンザウイルスなので、たぶん、もともとは一つのウイルスだったんだと思いますし。
Posted by new_world at 2005年11月16日 18:13
kuroさん
そうですね。

厚生労働省も耐性がつきにくいように一人当たりのタミフルの目安を3日分から5日分にして、感染者に対しては徹底的にインフルエンザウイルスを殺すようにするようですね。まぁタミフルは菌の増殖を抑えるだけなんで実際殺しているのは私たちの免疫なんですけどね・・・。

というか、今、タミフルの副作用が問題になっているので、もしかしたら、『出来るだけ少し・・・』と考える人が増えるかもしれませんね。

そういう人から耐性ウイルスが出来てくるんです。

そういう人は、最初からタミフルを飲まない欲しいですね・・・お年寄りにとっては、タミフルが命綱なんで。



gouya_na_hibiさん
見えないのは怖いですよね。
インフルエンザは今この瞬間にヒトに適応するかもしれませんしね・・・。

京都も去年はなんか騒がしかったです。
Posted by new_world at 2005年11月16日 18:21
高校の地理の時間に聴いたことがあります。鶏と豚と人が近くで生活する中国南部から東南アジアにかけての地域がインフルエンザの突然変異が起きやすい地域だと。

ここ数年の鶏インフルエンザの話を聞いていると次の大流行はいつあってもおかしくないでしょうね。で、気休めにしかならないけど、毎年インフルエンザの予防接種を受けてます。

うちの大学は構内に予防接種の車が来ます。
Posted by ようこ at 2005年11月17日 11:17
ようこさん
私も何かで中国の南部が危ないって読んだことがあります。

そういえば、今、鳥インフルエンザの感染が確認されたのも中国南部でしたね。今回のは鳥から直接感染したようですが。


今のインフルエンザのワクチンは新型のインフルエンザにはたぶん効かないと思いますが、新型が出てくるからといってこれまでのインフルエンザが弱くなるわけではないのでうつ意味はあるでしょうね。

新型ばかり目がいっていますが、現役インフルエンザも健在なんです。
Posted by new_world at 2005年11月17日 15:31
なかなか面白い記事ですね。ただ少し訂正箇所が、、、、 スペイン風邪の死者2500万人 は最近の調査で死者は4000万人台と新しい調査結果が発表されていますよ。
Posted by Ro at 2006年01月25日 21:14
Roさん
そうなんですか、訂正しておきます。それにしても多いですよね・・・戦前ですので世界人口って10〜15億人くらいですよね。今で言ったら1億以上の死者ってことになりますね。まぁ衛生面はかなり向上してきていると思いますけど。
Posted by new_world at 2006年02月02日 18:44
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