2005年11月16日

大西洋と太平洋の違い

ブッシュさんが京都に来ているとかで、警備用(?)ヘリコプターまで飛んでいました。

あのブッシュさんがすぐそこまで来ていたんですね・・・(大学と御所は1kmくらい。)

まぁでも、紅葉にはまだ少し早くて、今色づいているのはイチョウくらいですけどね。

そういえば、話は変わりますが、イチョウって生きた化石なんですよね。

イチョウ科に含まれる植物はあのイチョウだけですが、昔は20種近くあったそうです。

あと、ちょっと意外ですが、今のイチョウは本来、日本にはない木なんです。

まぁ本来ないとは言え、日本に来てからもう千年くらい経つんで、もう、日本にある木といっても・・・まぁでも、本家は中国、というか、世界中で中国にしかない木です、本来は。

今では日本はもとより、アメリカでもヨーロッパでも栽培されていますけど。

でも、種としては中国にしか生き残っていなかったそうです。


日本には平安時代頃に中国から持ち込まれ、それが今では日本中で“栽培”されています。

そして、17世紀辺りに長崎からヨーロッパに持ち込まれたようです。


うちの学部の構内のイチョウ並木も、結構綺麗に色づいていて、殆どの学生は見ていませんが、たまに観光客の方が写真を撮っています。


・・・と、いうか、本題です。

大西洋と太平洋の地殻としての違いって知っていますか?

大西洋より太平洋の方がお歳なんです。お歳というか、段階が進んでいるんです。

まぁ段階が上だから年齢も上だとは一概には言えないのですが。

太平洋の方が老いてる、とでもいいましょうか・・・大西洋はまだ若いんです。

まずはこの図を見てください。


活火山の分布












これは、活火山の分布図です。

分かりますよね。

太平洋の周りは火山帯なのに、大西洋の周りには殆ど火山がないんです。

これは、海(海洋地殻)の成長と深く関係します。

海洋地殻は一生懸命広がろうとしているのですが、最初のうちは大陸を押し進めて海洋地殻は広がっていくのですが、ある程度広がると大陸地殻が動かなくなって海洋地殻が大陸地殻の下にもぐりこんでいきます

海洋地殻が沈み込むと、その大陸地殻側には火山が出来るんです。

前にも話しましたが、大陸地殻上の火山の多くが海洋地殻の沈み込み帯のそばにあるのは、沈み込んだ海洋地殻が溶けて上昇してきたものが火山となるからです。


海、つまり、海洋地殻は、海嶺というプレートの裂け目、というか、プレートが生まれてくる場所からできます。

最初は大陸を分断したりして海を形成し、そのまま大西洋のように広がり続けて海を拡大していくのですが、ある程度広がると、太平洋のように大陸の下に沈み込み始めます。

そして、そのまま沈み込んでいるうちに、段々大陸同士が近付いてきて、プレートを作っている海嶺までが大陸の下に潜り込んでしまいます。

そして、他の海嶺が押すままに大陸同士が近付いていき、衝突する(=海が消滅する)ことになります

今の状態から見ると、大西洋が拡大し、太平洋が縮小、いつかはアメリカ大陸とユーラシア大陸がぶつかることになるかもしれません。




※火山の分布と地震の分布
コメントで地震の分布と沈み込み帯の関連を質問されたので、気象庁のHPからM4.0以上の地震の分布の図を借りてきました。
M4.0以上の地震の分布(1990〜2000)


















図を見たら分かるとおり、大西洋岸では地震は基本的に起きません。

また、海洋の大陸から離れた部分にある地震分布のラインは海嶺で、ヒマラヤ〜チベット高原あたりの地震の分布はインド亜大陸とユーラシア大陸の衝突によるものです。アラビア半島の付け根や地中海東部の地震の分布も同様に大陸(アラビア半島・アフリカ大陸)と大陸(ユーラシア大陸)の衝突による地震です。


あと、これは現在のプレートの配置とその動きです。気象庁の同じHPから借りてきたものです。

『海嶺』や『海溝』の字が見にくくて、大きな図になってしまいました。大きくして見てください。

プレート図


posted by new_world at 17:17| Comment(4) | TrackBack(0) | 地球の科学・暦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは 
沈みこんでいると言うことはそこいらがいつか大地震がおきるかもなんですか??

私も京都で働いているのですが、ほんと警察が山盛りでしたね
Posted by puramu at 2005年11月16日 23:18
puramuさん
地震の分布図とプレートの配置図を載せてみました。

沈み込み帯では地震が多いです。あと、大陸と大陸がぶつかっているところです。大陸同士の衝突の場合は、どちらかが沈み込んでいるので、まぁ沈み込み帯と同じような感じですかね。

他にも、海嶺の付近でも結構地震が起きています。

でも、やはり、多いのは沈み込み帯と大陸間の衝突の場所です。


※大陸-海洋地殻の沈み込みと大陸-大陸地殻の重なり合いについては次の記事でも紹介しています。

『ヒマラヤと日本列島の違い』
http://blogs.dion.ne.jp/new_world/archives/2031503.html
Posted by new_world at 2005年11月17日 15:24
大西洋は、地震が少ないんですね。オドロキました。


(; ̄Д ̄)ナニィィイイイ!!
Posted by オオクボ at 2005年11月17日 22:44
オオクボさん
大西洋岸と太平洋岸って結構違いますよね。

その理由がシンプルなあたりがまた面白いです。
Posted by new_world at 2005年11月17日 23:57
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