2006年05月26日

価格

交差点で信号待ちをしていると、5歳くらいの男の子が乗る自転車が私の前に止まりました。


補助輪のついているかわいらしい自転車なのですが、よく見てみると、当たり前ですが、ちゃんと自転車なんですよね。

見事にカーブした金属のフレームに、プラスチックによる派手な装飾(?)、真っ赤なワイヤーのカゴに、金属製のスポークが放射状に綺麗に並んだ円形のタイヤ。

どれも当たり前のように整った形をしていて、まさに、匠の技です。


しかし、子供用自転車の相場は知りませんが、価格は1万〜1万5千円といったところでしょうか。


貨幣というのは、物事の価値を比べる重要な指標の一つですが、これがまた、真面目に考えてみると、とても不平等に感じられます。


あの業物が、私の友人の家庭教師のバイト1回分と同じ価値なんです。


生み出す効果が果てしなく違います。


勿論、物事の価値は、それに費やした労力とは異なりますが、労力によって比べると、更に憂いが増します。

友人は奈良との県境まで一生懸命電車で通ってはいますが、その4〜5時間の労力は、どこか遠い国の地面の下に埋まっている石ころや原油から自転車を作る労力の、足元にも及ばないと私は思います。


それでも生産側のどこからも文句が来ない、というか、むしろ、「子供用の自転車はすぐに使えなくなるし、もう少し安くならないかなぁ」と親の方が悩んでいます。

もしかしたら、自転車って私が思っているよりも簡単に作れるのかも・・・とはどうも思えませんけど、それが、機械化やら物価水準の差やらによる結果なのでしょうね。

まぁ、もしかしたら、私の友人も、その5時間のバイトで、自転車を作れるくらいの素晴らしい効果を生み出しているのかもしれません。



そんな無意味なことを、むやみにプラスチックコーティングされた可愛い自転車を見ながらしみじみ考えていました。


posted by new_world at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活(日記) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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