2006年05月28日

化石の不幸

前にも書いた気がしますが、何となく思い出したんで書いてみます。

化石って、結構たくさんあるようですが、それは、生命が誕生して40億年ほど経っているからで、実際のところ、化石なんてそう簡単には出来ないんですよね。

生態系は極めて効率よく組まれていて、死骸は必ず誰かの糧になるように出来ています。

骨すら食べられてしまうんです。

テレビでよく出てくるアフリカのサバンナなどには、あれだけ沢山の生き物がいますが、骨なんて殆ど見当たりませんよね。

生まれたら、必ず死ぬはずなのに、その後は殆どないんです。

ゾウなんかの骨があったらすぐに分かりますよね。

勿論、現地には言ったことはないですが、テレビの映像を見た感じでは、骨なんて、誰かが食べているときにしか見当たりません。

まぁ実際全てがそうなわけではないのですが、微生物などの働きによって、基本的に、骨まで分解されます。

なので、普通は化石なんて出来ないんですよね。

化石と言うものは、極めて異常な存在なんです。

延々と続くさんご礁や、波で流されて集まった大量の貝殻の欠片のようなものでない限り、普通は化石化なんてしないはずです。

生態系はほぼ完璧に回っているようですので。


勿論、ほぼ完璧であって、完璧ではありません。


たとえば、局地的であれ地球規模であれ、大絶滅が生じた時などには、生態系のシステムは破綻して、上手く処理できず、化石化することがあります。

後は、深い泥の中など、無酸素状態で微生物も殆ど居ない環境に急激に追いやられた場合にも、化石化する可能性があります。

詳しくは知りませんが、こういう事から推測すると、化石は集中して見つかるものだと思います。


ただ、化石が現している状況というのが、異常な状態であることは忘れてはいけないと言えます。

化石が出来た状況と言うのは、決して生物としてありふれた状況ではないはずなんです。

周辺でバタバタ生き物が倒れていったり、あるいは、足を滑らせて深い泥の中に沈んでいったり・・・

私たちの感覚で言えば、不幸な状況なんです。


化石を見るときには、こういうことも考えることも必要だと思います。


化石というものは、通常考えられているように、“その生き物の生きた証”であるとともに、多くのものが、“その個体の死に様”なんですよね。

勿論、足跡の化石とか、卵の殻の化石とかは違いますけど、骨の化石と言うのは、あくまで死に様なんです。

しかも、異常な状況で迎えた死、人間の感覚で言うと、可哀想な死なのです。


posted by new_world at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 地球の科学・暦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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