2006年10月08日

被子植物

今期、被子植物についての講義を受けています。実は、植物の授業って中学校以来なんですよね・・・高校では物理選択で、大学でも植物についての講義は受けたことがなくて。興味はあったんですけど。

で、授業の空きがあったので、理学部の教官がやっている、一般教養の植物学の講義を取ってみたんです。教官は微妙に頼りないのですが、内容は知らないことばかりということもあって、結構楽しめています。



植物は9つほどの分類ができるらしいのですが、その中で最後に出てきた、いわゆる“花”を咲かせている植物が被子植物です。植物全体の9割ほど(種類)を占めているそうです。まぁ9割ですので、まず殆どの植物が被子植物ですね。被子植物以外の植物には、コケやシダ、イチョウやマツ、スギといったものがありますが、種類的にも数的にも少数派でしょうね。まぁスギとかヒノキ、マツ、イチョウといった裸子植物は結構ありますけど。

とはいえ、9割というのは凄い数字ですよね。まぁ動物も殆どが昆虫ですけど、植物の場合、地域差はありますが、小型のものから大型のものまで被子植物が主流です。(昆虫は構造的に大きくなれません。)

あと、定義によっては種子植物の生殖器官を花と呼び、イチョウやマツ、スギ、ヒノキといった裸子植物のものも花となるのですが、一般人の感覚では、やはり、サクラやアサガオみたいな“花びら”があるものが花ですよね。




被子植物の一番目立つ形態的特徴は勿論大きな花なんですが、それ以外にも、重要な特徴がいくつかあります。その中でも、特に面白いのが、でんぷん・糖の輸送機能です。
決められた場所に、高密度のでんぷんを貯蔵することが出来るようになったのは被子植物からです。果実や芋といったものを作るようになった、ということです。今まで考えたこともなかったですが、確かに、芋や果実のように、特定の部分に大量の養分を溜め込む能力って凄いですよね。

それは被子植物の動物を誘う能力の要で、彼らが生きるうえで最も重要な機能の一つですので、重点的に強化されてきたんでしょう。花が派手だから虫が来るのではなく、蜜があるから虫が来るんですよね。花はその目印に過ぎません。私達も、果実を食べるためにくだものを育てています(まぁサクラとかは花を見るためですけど・・・)。

この被子植物の果実などを作る性質には、糖分の輸送のコントロールが必要です。つまり、同じ師管のネットワークを使って、時期によって糖の流れを極端に変化させる必要があるんです。そのコントロールを担っている細胞が師管の師部細胞の隣にある伴細胞というものらしいのですが、その伴細胞のコントロール方法についてはその教官は知らないそうで・・・まぁ何らかの物質の濃度勾配とかを使って誘導しているのかもしれません。

他にも、受精のシステムや水の輸送方法(道管の構造)も裸子植物よりも効率化されているようです。



初回の講義はこんな感じでしたが、これからも講義を受けるんで、なんか面白いことを聴いたらまた何か書きたいと思っています。じきに教科書も届きますし。


posted by new_world at 03:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 生態の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中生代は裸子植物の時代でしたから、草食恐竜の主食は裸子植物だったはずです。
裸子植物⇒被子植物への生態系の変化は、恐竜の生存にも大きな影響を及ぼしたものと思われます。
今後の講義で、この話題に触れることがあるでしょうか?
ご報告を楽しみにしています。
Posted by M.M@fujun at 2006年10月12日 23:19
M.M@fujunさん
この講義は種子植物がメインなので、どうでしょうね・・・でも、比較対象は必要なので、たぶん、出てくるとは思います。

前期にあった講義では、種子植物以前の植物を扱っていたみたいなので、来年時間があれば受けてみたいと思っています。教官もいい人みたいなので。
Posted by new_world at 2006年10月13日 14:53
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