2007年01月18日

センター試験とクローバー

もうセンター試験みたいですね・・・私も3年前には受けたはずなのですが、凄く昔の事のような気がします。のどもと過ぎれば何とやらで、あまりに苦手で苦痛でしかなかったセンター試験も過ぎ去ればただの通過点・・・まぁ実際、私の学部はセンター試験は足きりにしか使われず、合否は大学別の二次試験の点数のみで決まるので、本当に通過点でしかなかったのですが。

京都大学の二次試験は面白い問題も多く試験時間に余裕もあるので結構楽しんで受けられたのですが、時間に追われ流れ作業的に問題を解かされるセンター試験は本当に嫌でしたね・・・。



とはいえ、受験シーズンです。

入試が近いからか、商店街の文具店で四葉のクローバーの押し花(押し葉)のしおりが並んでいました。お守り代わりに参考書かなんかにはさんで持っていくんですかね。

でも、その大量の四つ葉のクローバーはどうやって生産してるんでしょうね。品種改良で四葉が出やすいクローバーを作るのは可能でしょうけど、それだとちょっとありがたみがないですよね・・・まぁ初詣の大吉のおみくじみたいなものですかね。


そういえば、京都のタクシー会社に三葉のマークがついているものがありますが、ごくまれに四葉のマークのものがあるそうです。別の会社ではなく、同じ会社のタクシーで。なかなか面白い趣向です。(Wikipediaによれば、1200台中4台が四葉とか…参照)

ただ、あの三つ葉、どうもクローバーっぽくないんですよね・・・どことなくカタバミっぽいんです。

カタバミはクローバーに似た葉を持つ植物ですが、全くの別種で、クローバー(和名:シロツメクサ)がマメ科シャジクソウ属のヨーロッパ産外来種植物(日本には明治以降広まる)であるのに対し、カタバミは日本に昔から生息する植物でカタバミ科カタバミ属の植物です。

両者の形態の違いとして最もよく言われるのは葉の形で、シロツメクサが円形に近いのに対し、カタバミはハート型の葉をしています。クローバーはトランプのクラブ(ただクラブの由来は棍棒らしいですが)みたいな形をしているんです。

ところが、そのタクシーの三つ葉のマーク、どことなくハート型なんですよね・・・カタバミというほどはっきりとしたハート型ではないのですが、まん丸ではないんです。クローバーの中にも葉の先に切れ込みがあるものはありますが、ハート型のものは普通ないはずです。

まぁでも、デザインとしては、円形よりもハート形っぽい方がアクセントがあってが見栄えがいい気はしますね。



クローバーとカタバミの違いは他にもあります。

特に違うのは花ですね。まぁ種類が違うので花も大分違った形をしています。シロツメクサはあのふさふさとした感じの、白い小さな花が冠のように集まったものですが、カタバミの花は黄色くて小さな花です。それと、私の曖昧な記憶ですが、シロツメクサの方が葉が大きい気がします。

また、クローバーはマメ科の植物ですので根には根粒菌が共生していて窒素固定(※)をしてくれるため、田畑を休ませる時に植えられたりします。(カタバミは専ら雑草として駆除されます。)

あと、私は知らなかったのですが、クローバーはハチミツの材料(ミツバチが蜜を集める花)として世界で最もよく用いられている花だそうです。



※窒素固定
窒素固定についての(簡単な)説明は、アブラムシの繁殖能力の話(この記事)の時に補足として書いたことがあるようです。

そこではこんな感じで書いています(もう一度説明するのが面倒だっただけです・・・)。



※窒素固定
大気の窒素を植物が利用可能な硝酸イオンやアンモニウムイオンなどの形に変化させることを窒素固定といいます。ただし、窒素の固定というのは結構難しい技術のようです。

記事中で“植物が利用可能”と書いたとおり、殆どの植物は窒素を固定することができません。一部の植物は窒素固定をしてはいますが、その殆どが共生している菌類によるものです。

窒素固定能力のある代表的な植物は、ソテツ、ヤマモモ、マメ科の植物などですが、これらの植物は全て窒素固定を行う菌と共生関係にあり、栄養を供給する代わりに大気から窒素を取り込んでもらっています。

そして、その植物が他の動植物の窒素源になります。つまり、それらの植物は生態系に窒素を供給しているんです(実際は菌が供給しているのですが)。

まぁ植物に対しては“肥料”と呼ばれるやつですね。現在では化学的に合成した化学肥料を使っているところが多いようですが、転作作物に大豆を育てたり、休耕の田畑にクローバーや蓮華草を植えているところも多いようです。(蓮華草やクローバーはマメ科です。)
あと、水田ではアカウキクサという植物なども窒素固定用植物として利用されているようです。


posted by new_world at 23:40| Comment(4) | TrackBack(1) | 科学の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
new_world さん(爆)気持ちの持ちようですからね(笑)
見事に現実に戻されましたよ☆(笑)

私も母に言われたんですよね〜。o○「四葉みつけた!!」って言ったら
『それ、クローバーじゃないと思うよ?この季節は無いでしょ』って(T_T)

でもいいんです!!三つ葉の中に一つだけの四葉を発見したことに幸運が〜(*´∇`*)
new_world さんは風水とか占いとかまったく眼中に無さそうですね(笑)
楽しいですね♪new_world さん(笑)
Posted by マチルダ。 at 2007年01月19日 12:11
実は去年の11月に見つけたんですよ、ヤサカタクシーの四つ葉タクシー!!!
ブログの記事にしたんですけどね。
http://blogs.dion.ne.jp/stevie_no_heya/tb.cgi/4304306

なんだか見つけたときは思わず飛び上がりたくなったくらいです(笑)
Posted by スティービー at 2007年01月19日 14:36
マチルダ。さん
まぁどうしてもそういう風に考えちゃうんですよね。素直に受け入れられないたちなんです。

シロツメクサは多年草ですし、結構強い植物なので冬場にも見られるかもしれません。まぁ寒いところだと厳しいかもしれませんが。

占いとか風水は興味ないですね。いまいち信用できません。
ただ、それらの及ぼす影響に関しては、否定するつもりはありません。
いわゆる“暗示”ですね。
医学的にも、有効成分の含まれない偽薬(プラセボ)によって鎮痛や不眠の解消などが確認されているように、人間の精神はだまされやすいんです。

「〜がいい」とか「〜はしてはいけない」と言われると、根拠が全くないことは分かっていても、その言葉にとらわれてしまうんです。
言葉や物(薬など)の持つ“意味”というものを認識しただけで心は縛られてしまうんだと思います。

まぁ私もそういったものを信じていないつもりではありますが、やはり、少なからず影響は受けているようです。

あと、四葉や大吉おみくじに関しては、先の幸運を暗示しているとは思いませんが、そのものにそれなりの希少価値はあると思います。

珍しいものを手に入れたいと思う心理は、誰しも少なからず持っているようですし。ただ、何故珍しいものが手に入れたいのかはよく分かりませんが。
Posted by new_world at 2007年01月23日 21:21
スティービーさん
私はまだ見たことないですね。

4台らしいですからね・・・不可能な数ではないですけど。
Posted by new_world at 2007年01月23日 21:35
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

みんなの願いをかなえてちょうだい~湯島天満宮から
Excerpt: いよいよ受験の幕開けです。今日、明日と大学入試センター試験があります。 この間、湯島天神に行きましたが、合格祈念の沢山の絵馬がかかっておりました。 昨日のニュースでは五万もあったそうです。 まあ、神頼..
Weblog: つれづれ草.com
Tracked: 2007-01-20 09:23
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。