2007年02月19日

地上デジタル放送

デジタル放送にはいくつかの方式があるそうで、今のところ、主流のヨーロッパ方式のほか、アメリカ方式、日本方式などがあり、新しくデジタル放送を始める国などではどの規格にするかでもめているところもあるようです。

たとえば、韓国。
韓国は日本よりも早い2010年に完全にデジタル化する予定だったそうですが、政府はアメリカ方式を、大手民放のMBCや民間団体などは主流のヨーロッパ方式を推すという対立が5年近くも続き、何とか2004年にアメリカ方式でまとまったものの、計画は遅れ、完全移行も2012年に延期される可能性が高いそうです。

韓国政府がアメリカ方式にこだわった理由はいくつか挙げられていて、「韓国においてハイビジョンテレビを受信するのにはアメリカ方式が優れている」や「韓国企業LG電子が基幹技術を有している」、「議論が起こる3年前(1997年)から準備を進めていた(その費用など)」など。

他にも、周波数帯の獲得に関する問題もあったようです。

韓国はアナログ放送で日本に出遅れ、アナログテレビ周波数帯の電波の越境により南部地域ではアナログテレビは見ることができず、テレビを見るためにはケーブルテレビを申し込むしかないそうです。

その教訓から、韓国政府はデジタル放送を見越してアメリカ方式を基準に10年以上前から周波数帯を獲得していたそうです。

アメリカ方式とヨーロッパ方式の周波数帯の違いについては私は知りませんが、ヨーロッパ方式にするとそれが無意味になるそうで、政府としては譲れなかったようです。

(参考:日経IT+PLUS「韓国アナログ放送停止を2年延期・IT強国政策も曲がり角?【コラム】」)



私は放送技術に関して何も知らないので日本方式やヨーロッパ方式の利点・欠点については知りませんが、規格の採用に関しては色々と問題が生じているようですね・・・

日本方式は受信性能では優れているようですが、採用を決めているのは海外ではブラジルくらいなのでやはり何らかの問題があるんでしょうね。

ちなみに、いわゆるワンセグ放送(携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス)は日本方式における移動体放送のシステムです。

ワンセグの利点はデジタル放送の一部を用いているためデジタル放送が行われている地域であれば受信可能であるというエリアの広さにあるようです。その一方で、画質に関しては、他の移動体通信の規格に比べ劣るようです。




デジタル放送への移行には、規格以外にも色々な問題があります。

たとえば、チューナーの問題。日本の規格は主流のヨーロッパ方式ではないためチューナーの製造は国内の大手メーカーの寡占状態で、価格が下がりにくく、特に低所得層においてはテレビが見られなくなる可能性があります。

それに対し日本政府は、2011年のデジタル移行において、低所得者層には無料でチューナーを配布することを検討しているようです。

それと、アナログ放送が打ち切られる2011年頃に起こる大量の使えるテレビの廃棄(及びその再利用)についても問題になっていますね。

あと、地味な問題ですが、デジタル放送では映像を圧縮して送信するため、放送局での圧縮と受信機での解凍により映像が約1.6秒遅れるそうで、時報を出すことができないことになっているそうです。


posted by new_world at 04:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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