2008年03月05日

ひともじのぐるぐる

ひともじのぐるぐる・・・というものをご存知ですか?

まぁ殆どの人が知らないでしょうね。私も実物は見た事がないですが、実はこれ、熊本の郷土料理の名前なんです。料理の名前には見えませんよね。

ひともじというのは、“ネギ”のことで、熊本では、小ぶりのネギ、薬味ネギより若干太い程度のネギのことをひともじと呼び、スーパーでも「ひともじ」として売ってあります。なんとなく、他の地域での「わけぎ」が近いですかね(たぶん、わけぎの一種だと思います)。

ひともじは薬味用のネギより根の部分が太く、これは、ひともじのぐるぐると関係があります。

ひともじのぐるぐるというのは、湯がいたひともじの白い部分を軸にして葉の部分をぐるぐると巻いただけの料理です。それを酢みそなどで食べるそうです。


まぁ見たまんまの名前なのですが、とてもユニークな名前ですよね。


ところで、この“ひともじ”という呼び方、実はネギの“ていねい”な呼び方だそうです。

女房言葉の文字詞(もじことば)に分類されるものの一つで、室町以降、宮中や武家の女性の中で隠語のようなものとして使われていた呼び名が広まったものだそうです。

同じ文字詞の中で今でも残っているものとしては、「ひもじい(ひだるい)」や「しゃもじ(しゃくし)」など。

ただ、なんで「もじ」なのかは知りません。当時の上流階級の女性方には奥ゆかしい音に聞こえたのかもしれません。


ちなみに、なぜネギなのに“ひともじ”なのかというと、昔、ネギの事を葱と書いて“キ”と呼んでいたからだそうです。“一文字”ですよね。

まぁ今では葱をネギと読みますが、はじめは根葱と書いてネギと読んでいたようです。


余談ですが、“ふたもじ”は“ニラ”です。

ニラは平安時代までは“みら”、それ以降に音が変化して“にら”となっていったたそうです。

昔から“二文字”です。


posted by new_world at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 熊本の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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