2008年07月12日

海外旅行の期待と満足

新聞に日本人の海外旅行における旅行前の期待度と旅行後の満足度を比較した統計が出ていました。国土交通省が野村総合研究所に依頼して3000人の旅行者から期待度・満足度を100点満点で評価してもらったそうです。


そして、その結果は・・・期待度平均71.5に対し満足度平均が67.7

つまり、全体的に日本人は海外に対して求めるレベルが高く、比較的海外で“がっかり”される方が多いようです。

ちなみに、その調査で期待度と満足度の差が一番大きかった最も“がっかり”な旅行地に選ばれたのが、フランスと中国だったそうです。

まぁフランスは、満足度は言うほど低くないのですが、なんといっても期待度が一番高かったようで・・・フランスも人間の国ですからね。

一方、中国は、期待度で既に平均より低かったのですが、満足度はもっと低かったそうです・・・


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2008年07月11日

どんたくは日曜日?

最近知ったのですが、「どんたく」って「日曜日」って意味らしいですね。

オランダ語の日曜日のなまったものらしくて、日曜日が転じて、休日と言う意味で用いられるようになったようです。

半休を意味する「半ドン」もこれが語源です。


ちなみに、博多どんたくは現在「憲法記念日」と「みどりの日(2007年より名称変更)」に行われていますが、当たり前ですが、この祝日は戦後にできたものなので、博多どんたくが今の時期に行われるようになったのは戦後です(正確には憲法が施行された翌年からで、祝日になったのもその年からです)。

戦前は他の祝い事の日にあわせて行っていたようです。
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2008年07月07日

シンジケートローン

協調融資と新聞では表現されていましたが、シンジケートローンと言う融資の仕組みがあります。今回はシンジケートローンについて軽く説明します。

名前が表す通り、協調して融資する融資形態です。

アレンジャーと呼ばれる代表の金融機関(主幹事)が多数の金融機関を取りまとめ(シンジケート団の形成)、多数の金融機関が1つの契約で企業に融資する融資形態で、企業にとっては複数の金融機関から別々に借りる手間が省け、また条件も一定となり、銀行にとっても大型案件のリスクを分散する事ができます。

加えて、シンジケート団に新規取引金融機関を加える事で、企業と金融機関の新しい関係の構築もできます。

様々な場面でこのシンジケートローンは用いられているのですが、多額の資金が必要な企業買収や大型の設備投資などに用いられる事が多いようです。

シンジケートローンは現在、企業にとっては社債と並ぶ重要な資金調達手段となっています。

欧米、特にアメリカとイギリスで盛んに行われていたのですが、ここ数年は邦銀の躍進が目立ち、08年1〜6月期では、欧米がサブプライム問題の影響で軒並み(投資額が)数十%の下落となり、56%上昇の日本がイギリスを抜いて世界2位の規模となりました。同時に、邦銀のアレンジャーとしてのランキングも、三井住友銀行が世界5位、みずほが7位、三菱UFJが9位となっています。

邦銀は欧米の銀行に比べサブプライム問題の被害が小さく、貸し渋るほど状況が悪化していないので、欧米の金融機関が貸し渋る中、比較的安定した財務基盤をてこに海外へ積極的に攻勢をかけています。

みずほのメリル支援や三井住友のバークレイズ支援なども行われましたし、どこまで続くかは分かりませんが、日本の金融機関の世界への影響力が少しずつ回復しているように感じます。
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2008年07月06日

サイトカインストーム〜新型インフルエンザで若者が倒れる?〜

私も詳しい事は知らないのですが、H5N1型のインフルエンザウイルスの人への感染においてサイトカインストームと呼ばれる症状が確認されているそうです。

サイトカインについては何年か前に説明した事がありますが、マクロファージから分泌されるある種の伝達物質の総称です。

炎症について簡単に振り返っておきますと、マクロファージが病原体を飲み込むとサイトカインやロイコトリエンなどの炎症を引き起こす物質を産生します。

炎症と言うのは、血管の拡張とそれによる血流の増加と血流速の低下、血管壁の内皮細胞の活性化による白血球を接着する分子の発現、そして、血管壁の内皮細胞同士の結合の低下による血管透過性の亢進による血液中の液体や蛋白の組織への移動、の大きく分けて3つの過程により生じます。これにより免疫物質・細胞の動員、物理的な障壁の形成、そして、修復の促進が行われます。また、痛みを発する事で患部を示し、固定させる働きもします。



サイトカインストームと言うのは、サイトカインが過剰に産生されることでこの炎症反応が過度に生じて起きるもので、高サイトカイン血症とも呼ばれ、敗血症の一部にもサイトカインの過度の産生によるものがあります。約100年前のスペイン風邪でも多くの若者がサイトカインストームによって命を落としたとされています。

現在トリからヒトへの感染が確認されているトリインフルエンザにおいても同様の反応が見られるようで、トリインフルエンザの死者は確定数で385名が感染し内243名(63%)がなくなっているそうですが、その中でも若者の占める割合が高いようです。

もちろん、若者が感染しやすい環境にあったとも考えられますが、ヒトからヒトへの感染は確認されていないので学校などにおける集団感染はなく、若者が極端に感染しやすい環境にあったとは言えません。

もし、これがヒトからヒトへの感染の段階へウイルスが進化した場合、同様に若者が多く倒れる可能性が示唆されています。必ずそうなると決まった訳ではないですが、可能性は高いのです。

自分が健康だからと、新型インフルエンザを甘く見るのは危険なのです。
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新型インフルエンザの恐怖

ここ数ヶ月、新型インフルエンザの話題が新聞などで多く見られます。流行の予測や対応策の効果、あとは事前対策についてなどです。

インフルエンザの感染予想自体は不可能に近くて、感染力、致死率、発生地、季節、あとは各国の対策の効力などかなり多くのパラメータがあるので、感染予想のデータとしての正確性はほとんどないと思います。ただ、世界で相当数、多い場合、十億人近くが感染するとさえ言われています。たとえば、1918年の新型インフルエンザ(通称スペイン風邪)では世界の2〜3割のヒトが感染したとされます。現在の人口は66億人なので、2割でも13億人です。

現在、いわゆるトリインフルエンザはトリ→ヒトへの感染までしか確認されていませんが、その致死率は60%とされています。今の段階ではヒトからヒトへは感染しないので大流行はしませんし、また、この致死率では感染者がほとんど死んでしまうので大流行は不可能です。大流行するためにはヒトから人への感染が必要で、致死率もある程度低くなるとされています。

日本政府は日本国内での感染者数は最悪で総人口の25%、入院患者は最大で200万人、死者は最大で64万人と想定しているようです。ただ、さきほど述べた通り、インフルエンザウイルスの性質や発生季節により感染力も致死率も違いますし、現在立てている対策の有効性も未知数なので、これより大きくなる可能性も意外と小さくなる可能性もあります。


日本に限らず、世界の先進国を中心に新型インフルエンザの事前対策が進んでいます。事前対策には大きく分けて2つあります。一つはプレパンデミック(大流行前)ワクチン、もう一つは抗ウイルス薬の備蓄。

プレパンデミックワクチンは現在のトリインフルエンザウイルスから作成したワクチンで、新型インフルエンザがトリインフルエンザの特徴を残していればある程度の効果があるとされるワクチンです。

日本でも医師や検疫所職員における臨床試験が8月から始まるようで、安全性が確かめられた場合、来年には医師や警察など優先すべき職業従事者(約1000万人)に対するワクチン接種を行う予定だそうです。

もう一つ、タミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬の備蓄も各国で進んでいます。日本の場合、既に総人口の23〜25%の備蓄ができているそうですが、更に多くの備蓄を確保する方針が出されています。



ただ、このプレパンデミックワクチンにしてもタミフルにしても本当に効果があるかは未知数です。たぶん、全て全くダメと言う事はないと信じたいですが、一番重要なのは実際に発生してから作るワクチンでしょうね。

ただし、現在の技術力・生産能力では全国民へのワクチンが製造するのに1年半かかるようです。これに対し政府は、これを半年にするという目標と立てています。

6ヶ月もかかるのなら流行に間に合わないのではないかと思われる方も多いでしょう。

まぁ間に合わないかもしれません。

ただ、現行の対策がある程度の効果を発揮すれば、国内への侵入を一定期間足止めする事ができます。

現行の対策としては、「発生地域を隔離し、集中的に対策を行う」というものがあります。

たとえば、ある国のある地域(東南アジアが有力視されています)で新型インフルエンザの誕生が確認された場合、その地域を隔離し、そこからウイルスを外へ出さないように徹底的に対策を講じると言うものです。ヒトの出入りを封じ、優先的にワクチンや抗ウイルス薬をできる限り投入し、ウイルスの拡散を防ぐと言うものです。

もちろん、ヒトの出入りを完全に防ぐ事は不可能なので、これで根絶やしにするのは不可能ですが、拡散を遅らせる事はできるかもしれません。


ただ、問題もあります。

発生地として有力な地域が南アジア・東南アジアと言った途上国だと言う事です。

途上国は資金面で事前対策を進める余力が無いんです。事実、タミフルの備蓄は先進国でばかり進み、ワクチンの開発力も先進国が圧倒的です。

つまり、対策が進む地域と発生予想地域が異なる訳です。

先進国による途上国への抗ウイルス薬の支援やプレパンデミックワクチンの提供などが今後も進むと思いますが、インフルエンザの拡散を防ぐためにも国際協力は絶対に必要です。

ウイルスの進化はかなり速く、いつ新型のインフルエンザウイルスが誕生するか分かりません。世界規模の対策が求められているんです。


私たち一般市民にできる事はそれほど多くないでしょう。ただ、新型インフルエンザの危険性を理解する事は重要でしょうね。

まだ起きていない災害に対する意識の低さはどうしようもないですが、この新型インフルエンザはある意味大震災より危険です。

新型インフルエンザは、最悪の場合、大都市直下型地震レベルの被害者・死者を出す災害とみなすべきです。

しかも、地震と違い被災地域は地球規模です。

自分には関係ないとは言えないんです。

特に、若い人が危険だと言われています。

1918年のスペイン風邪で最も高い致死率を出したのは乳幼児と20代〜30代です(ほぼ同じレベルの致死率)。一番低いのは10歳前後の子供で、あとはお年寄りも低い致死率でした。

スペイン風邪(日本)死亡率統計.png

通常の風邪とは異なる分布をとったのです。

これは、次回詳しく書く予定ですが、免疫系の暴走が原因とされています。

サイトカインストームと呼ばれる現象です。

免疫系が健全であればあるほど重症になると言う事です。

つまり、日頃健康な人がどんどん倒れる事になります。

ヒヤヒヤしている子供(を持つ親)やお年寄りよりも、自分は健康だから新型インフルエンザなんかには負けないと思っている若い人が危ないんです。
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2008年06月22日

路線価を調べる

地価の一つで、国税庁が発表する路線価ってご存知ですか?

路線価と言う名前は、その土地が面する道路から土地の価格を求める方式からついたものです。

実は誰でも簡単に調べられます。

ここです。

この価格は公示価格と言う国税庁はこの価格をもとに相続税を計算します。道路ごとに決めますので、全ての場所を評価する事ができます。

通常、地価の評価にはいくつかあります。

実勢価格、公示価格などです。

「実勢価格」と言うのはいわゆる“時価”で、売買されるときの金額と言う事になります。売買しないと正確には確定しませんが、通常は近隣の土地の売買などから決められるようです。不動産鑑定士などが調べてくれます。

「公示価格」は国土交通省が発表している地価です。こちらは全国3万カ所の基準地について大勢の不動産鑑定士を用いて評価したものを国土交通省が取りまとめて示したもので、地価の指標となるものです。ただ、全ての場所を網羅できている訳ではありません。

路線価は、この両者に比べ、比較的用意に、全ての場所の価格を知る事ができると言う点が利点です。


ただし、それぞれの価格は結構差があって、2割程度の差は当たり前のように生じるようです。

その点には注意した方がいいです。
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2008年06月21日

三井住友銀のバークレイズ出資

1月のみずほコーポ銀による米投資銀行メリルリンチ支援に続き、今回、三井住友銀が英四大銀行の一角であるバークレイズを支援する方向で最終調整に入ったようです。

今回の三井住友銀の支援のポイントは「提携関係」を大きく取り上げているところでしょうね。

もちろん、1月のみずほコーポによるメリル支援の際も「将来の協業」に関する発言は見られましたが、投資がメインの支援でした。しかし、今回は、「提携関係」を表に出し、配当収入目的の投資ではなく、ビジネス拡大を狙った「戦略的な投資」であるとしています。

三井住友銀がここまで海外銀との「提携関係」にこだわるのには訳があります。

三井住友銀は海外部門が弱いんです。海外部門の粗利は、まぁ東京銀行を由来に持つ三菱UFJは別格ですが、みずほに比べても3割近く低い水準に三井住友銀はとどまっています。

海外展開は日本の金融機関の宿命であると言えます。日本の経済は今後、低成長もしくは縮小の傾向にあり、現在のままでは金融で大きな成長をすることは難しいんです。日本の拡大以上の拡大を行うには、海外でビジネスを展開するしかありません。

そのため、海外進出に出遅れている三井住友銀は、これを機に出遅れた海外部門の強化も狙っていると考えられます。バークレイズは大英帝国時代の植民地にあたる国々を中心に海外拠点を多く持ちます。特に、邦銀の進出が遅れている中東やアフリカにも強い基盤を持っています。

三井住友銀の狙いは、そこにあるのだと言われています。三井住友銀の目には、バークレイズの先に、中東やアフリカが見えているはずです。海外基盤の弱い三井住友銀が、資源高で巨額の資金を持つ中東やアフリカで事業を展開できれば、今後の事業拡大に大きな貢献をするでしょう。


サブプライムによる損失を受けて資本増強を行う場合、これまでは政府系ファンド(SWF)が中心的な役割を果たしてきています。今回のバークレイズの増資への支援も、三井住友銀以外は各国のSWFのようです、ただ、最近は、SWFがどこまで支援するのか不明確な状況になっています。

というのも、支援のため第三者割当などで取得した株式が、金融機関株の下落の流れで下落し、含み損が相当な額に膨らんでいるようなのです。もちろん、第三者割当の増資に当てられるものは通常は普通株ではなく優先株ですので配当などは優先されますが、それでも価値の低下は投資に二の足を踏ませる事になります。

そこで、白羽の矢がたったのが邦銀。

日本の金融機関は、バブル崩壊後海外から引き上げていた事もあってサブプライム問題の影響が少なく、また、長期の不況を経験する中で体力もついてきています。そのため、最近は欧米の金融機関から出資の要請が結構来ているようです。

ただ、邦銀も比較的健全であるだけで、商社のように絶好調と言う訳ではないので、出資できる額には限りがあります。そのため、自行の利益になる相手を選択して投資することになります。欧米の金融機関の増資に関しては今後もでてくるはずですし、まだまだ焦って投資する必要は無いと考えているのかもしれません。

まだ動いていない三菱UFJの動きも注目されています。三菱は今は東三とUFJのシステム統合で急がしそうですので、もう少し先になるのかもしれません。また、みずほコーポ銀や三井住友銀も更なる支援を行う可能性は充分あります。

邦銀の地位が相対的に高くなっているこの機会を有効に利用できるか否かで、邦銀の将来が左右されると思います。
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2008年06月18日

マイレージと節税

政府は、国家公務員が出張時の飛行機でマイレージを貯める事を自粛するように求める方針を出したそうです。最近、タクシー接待の問題で国家公務員に対する批判が強まっている事を受けたものと考えられます。ただ、そうなると、マイレージをみすみす逃してしまい、儲かるのは航空会社と言う事になります。

そこで政府は、「団体がマイレージをためる事はできないか」という交渉を航空会社と進めているようです。まぁ、数年前、同様の提案をした際は「マイレージは個人に提供するものだ」と航空会社側に断られているそうですが・・・。

ただ、もし、マイレージを企業や官庁が使えるようになれば、節約になるでしょうね。マイレージって消費税よりも高い事も多いので。

もし5%の航空費が節約されれば、相当額の税金が節約されると思います。

本来、マイレージはお金を払った人に還元されるべきものなので、団体に渡るのが正しいと思いますけど、制度面で色々と問題があるんでしょうね。
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2008年06月15日

動く植物

植物の動き・・・生長以外でも植物は色々と動きます。たとえば、生長中のヒマワリは葉を太陽に向けますし、倒れた植物は上に向かってのびようとします。このような植物の動きの中で、最も有名かつ素早い動きとしては、オジギソウの葉の動きがあげられると思います。

ご存知の通り、オジギソウは接触刺激により葉を閉じます。

この刺激の伝達には動物の神経と似た伝達方法が用いられています。「オジギソウの刺激伝達物質」がいくつか発見されていて、それらの物質によって接触部から葉の根元の葉枕と呼ばれる部分まで刺激が電気刺激として伝えられます。

ただ、植物には動物のような筋繊維は無いので、動くには別の仕組みが必要です。

詳しくは分かっていないようですが、そこには、「水分子の移動」が重要な働きをしているようです。まず、伝達物質を受けた葉枕の細胞は水分子を細胞外へ排出し、それによってアクチンと言う細胞骨格(※)の束が(脱リン酸化され)崩壊し、それが葉の動きに影響しているのではないかと考えられているようです。


ちなみに、オジギソウにもジエチルエーテルによる麻酔が可能だそうで、動物同様に、エーテルを“かがせる”と、オジギソウも動かなくなるそうです。そのメカニズムはまだよく分かっていないようですが、エーテルによる動物神経の非特異的な抑制と似たようなメカニズムが働いて、刺激伝達物質の伝達が抑えられてしまうのかもしれません。


また、オジギソウには概日リズム(サーカディアンリズム、体内時計)が存在します。それについても、いつか紹介したいと思います。



※細胞骨格
細胞骨格とは、細胞の形状を維持したり、細胞の動きや内部構造の変化などに重要な働きをしている物質です。

動植物の細胞のような真核細胞には、太さの異なる微小管(太めの管)、中間径フィラメント、アクチン繊維(細い繊維)という3種類の細胞骨格が存在し、それぞれが多くの役割を果たしています。

骨格と言っても安定的なものではなく、特に微小管やアクチンフィラメントなどは繊維を作ったり崩壊したりする事で重要な働きをしています。たとえば、アクチンが束を作る事で細胞に突起ができ、アクチンが崩壊する事で突起がなくなる、みたいな感じです。

細胞の形状維持・変化以外にも、たとえば、微小管は細胞分裂時に染色体を分配させますし、アクチン繊維はミオシンという繊維状の物質との相互反応で、筋収縮(筋肉の動き)を起こしています。

細胞骨格と細胞接着分子との連携により、多細胞生物における全体の形状維持にも重要な働きをしています。
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2008年06月14日

仙台における緊急地震速報の活躍

今回の東北地域での地震で、昨年実用化された気象庁の早期地震警戒システム(緊急地震速報)が発動したそうです。(3回目だそうです)

気象庁の緊急地震速報は2007年10月に世界に先駆けて実用化された瞬時地震速報システムで、日本全国にある約1000箇所の地震計からの情報を気象庁が集約し、地震が起きた際にはそれを瞬時に分析し、数秒〜十数秒後に情報を発信する事ができます。

簡単に言えば、地震情報を地震波以上の速さで伝え、地震波がくる前に警報を鳴らそうというシステムです。

油断している一般市民にはそれほど役に立たないシステムですが、例えば、災害に対する危機意識の高い病院や鉄道などでは極めて重要なシステムです。

もちろん、地震情報を分析して伝える速さにも限界があるので、地震波を追い越せない地域、つまり、震源から近い地域では速報が間に合わないのですが、ある程度離れた場所に大都市がある場合などには大きな効果が得られます。

今回の地震では、地震速報は地震感知から4秒程度で第一報がでたと言われており、地下鉄などでも10秒後くらいには行動を開始できたようです。この10秒で地震波のP波(初期微動)は50〜70km進んでしまいますが、今回の地震では震源から100kmほど離れた仙台でも震度5強を観測していますので、大地震の際の被害域を狭くする事はできそうです。

今回の地震では、仙台の地下鉄が地震波(P波)到達の約5秒前に減速を始めることができたと言う事です。

地震後半の主要動(S波)はP波よりスピードが遅く、100km先では到達は25〜30秒後なので、それまでには相当な準備ができると思います。

これまで、エレベーターや電車などは初期微動を感知し、それを受けて直後に来る主要動へ対応する、という方針でしたが、このシステムによって、震源から一定の距離があれば初期微動よりも前に対応を始める事ができるようになりました。

今回は仙台において一定の成果が得られたと言えます。

現在の科学技術では地震が起きてからしか対応ができないので、現状ではこの地震速報システムの技術進歩に頼るしかありません。今後もこれまで通り、システムの処理スピードの向上や(海底などへの)地震計の増設などで、より高速な警報発令を目指していく事になると思います。

まぁ地震“予測”システムが実現する事が一番なんでしょうけどね。

地震の予測はまだまだ難しいようです。
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地震とトイレ

高校、大学と一緒だった友人が、今月から転勤で仙台に引っ越してたんですよね・・・引っ越して半月もしないうちに震度5強です。しかも、家は7階。

特別損害は無かったようですが、相当揺れたようで、無意識にトイレに逃げ込んだとか。

そういえば、何となくトイレは安全だと言う話を聞いた事がある気がします。ただ、私は大地震に見舞われてもトイレに逃げ込むなんて思いつかないでしょうね・・・。

言われてみれば、通常の家庭のトイレはそれほど広くないので、壁に囲まれ揺れには強い気がします。電気や天井以外は上からおちてくる事もなさそうです。

ただ、注意したいのは扉でしょうね・・・

よく、学校とかで、『地震が起きたら扉を開けろ』と言いますよね。

地震でドアがゆがむと、開けられなくなります。トイレに逃げ込むときもドアはしっかり開けて逃げ込みましょう。

壁が一部減るので耐震性能は落ちますが、逃げられなくなったら元も子もないので。



ただ、私の社員寮、トイレは共用なので、結構遠いです・・・

まぁ一応今年新設の寮なんで、姉歯事件以降ということで、耐震性能に問題ないとは思いますが。
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2008年06月11日

2010年問題

製薬国内3位第一三共がインド最大手の製薬会社ランバクシーを買収して、売上でアステラス製薬を抜き国内2位に浮上するようです。

買収金額的には3〜4000億円、最大で5000億円と言う事で、4月の武田製薬による米ミレニアム買収(約9000億円)ほどではないですが、昨年末の国内4位エーザイによる米MGI買収(約4100億円)とほぼ同規模となりそうです。

最近、2010年問題として騒がれていますが、これから5年ほどで、日本の製薬会社の収益の柱となっていた看板商品の特許がアメリカで次々に切れます。

特許が切れたから売れなくなる訳ではないのですが、近年世界中でジェネリック医薬品が広まっている事から、特許切れの薬の売上は急激に落ち込むと言われています。

薬は、ヒット商品は一つで1000億円レベルの売り上げを生みます。国内製薬大手の売り上げが1兆円前後ですので、どれだけヒット商品の特許切れが大きいか分かると思います。

新しい薬を開発してそれを新たな収益のはしらにするのが一番なのですが、新薬の開発は難しく、また、近年、アメリカを中心に新薬臨床試験の厳格化などが進んでおり、新薬を発売まで持ち込むのが難しい状況になっています。

そこで今、大きく分けて2つの買収が行われているように思います。

一つはベンチャー企業の買収。つまり、新薬候補や優れた技術を持つ中小規模のバイオ企業を買収してしまうと言うものです。武田のミレニアム買収はまさにこのタイプの買収なのですが、このタイプの買収には青田買い的な要素があり、「本当にその買収金額に釣り合う収益を生むのか?」という懸念がつきまといます。エーザイの買収したMGIもがん治療に強みを持つバイオ企業です。基本的に、大手の製薬会社は新薬メーカーであるため、こちらの買収が多いようです。

そして、もう一つ、今回の第一三共が買収したインドの製薬会社ようなジェネリック医薬品に強みを持つ企業の買収です。ジェネリック医薬品は特許切れの物質を用いた安価な薬の事ですが、近年、その安さから世界各国で急速に広まっています。そのジェネリック医薬品の開発・販売に強みを持つ企業を買収する事で、ジェネリック医薬品部門でも稼いでいこうと言うものです。


この数々の買収の裏には、特許切れと言う問題以外にも日本の製薬業界の抱えた問題があります。

実は日本は医療先進国でありながら製薬会社は小規模のものが乱立すると言う状況が今での続いています。国内最大手の武田製薬ですら世界的に見たら14位程度で、売り上げは世界トップ層4分の1程度です。

先述の通り、製薬は他業種に比べて一つの商品が稼ぐ金額が大きい特徴があります。

つまり、一つのヒット商品を生み出すかどうかで会社の命運が決まってしまうと言っても過言ではないんです。

そのため、製薬では特に、規模の力が優位に働きます。つまり、大規模に新薬開発が行えるほど、優位に立てるのです。海外の製薬大手ほど巨額の資金を研究開発に充てています。

それで欧米では製薬会社の業界再編が進み、現在、売上が3〜5兆円という巨大企業がいくつもできていて、それぞれが研究開発に多額の資金をつぎ込んでいます。

それに対し、日本国内では、2005年に藤沢薬品と山之内製薬が合併してアステラス製薬ができ、また、第一製薬と三共が合併して第一三共ができましたが、それでも武田、第一三共、アステラスの上位3社の売り上げはどれも1兆円前後で、世界的に見ればかなり下位の方です。

規模が小さいので、研究開発力に劣ります。新薬メーカーとして生き残っていくためには優れた新薬開発力が必要であり、それで、有望な新薬候補を持つ海外のバイオ企業を次々に買収している訳です。

国内でも、キリンホールディングスによる協和発酵の買収などもありましたが、昨年はアステラス製薬が米アジェンシスを、エーザイがモルフォテックとMGIファーマを買収し、今年に入っても武田のミレニアム買収、第一三共の独ユースリー買収などがありました。

もう、あまりに多くてどこがどこだったか分からないくらいです。それくらいに、各社とも買収攻勢に入っています。

今後、製薬業界がどういう変革を遂げるかは分かりませんが、まだまだこの流れは止まりそうにありません。

ただ、企業の生き残りと言う点ばかりが報道されていますが、製薬会社は「薬」を作る会社です。

「薬」は、命を救う商品、優れた薬は、多くの人の命を救ってくれます。

私は、これらの企業買収が、多くの人の命を救う事につながる事を祈っています。
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2008年06月08日

標準語が聞き取りにくい

生まれも育ち(〜大学)も大阪の友人が話していたのですが、「東京に来た時、周りの話が聞き取りにくかった」そうです。

イントネーションが違うので知っている単語でも認識しづらいとか。

東北や九州に行って話が聞き取りにくいと言うのは分かるのですが、日ごろテレビなどで多少は聞いている標準語でもそう感じるのは意外でした。

確かに、東北出身の友人が家族と話していると、単語はだいたい標準語と同じはずなのに、音の高低や文の区切り方などが違って聞き取れないときがあります。

単語の違いは無くても、言葉には様々な要素があるので、その部分で違うと認識しづらいんですよね。


私は6割九州、3割関西、1割関東のような人生を歩んできたので、今は関西方言も九州方言も標準語も全く違和感は感じませんが、小さい頃は言葉の壁は大きかったですね・・・特に、大阪に行ったときと、大阪から福岡に行ったときは言葉を変えるのに必死だったことを覚えています。

日本語が堪能な中国の人が九州に来て言葉がわからないと話していました。また、親が鹿児島出身の友人が祖父母と言葉が通じないと話していました。東京出身の大学の友人も、私の祖父母(熊本の人)の話が分からないと言っていました。

同じ日本語でも、なかなか難しいものですよね。

私は関西弁も標準語も九州(北部)方言もいまいちうまく話せませんが、聞き取る分は違和感なく何とかなります。

言葉って面白いですよね。
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2008年06月07日

サマータイムの経済損失

今朝の新聞で、興味深い記事が一つありました。それは、サマータイム導入における思わぬところでの経済損失・・・それは、睡眠障害者の増加というものです。経済損失は1000億円以上(日本睡眠学会特別委員会試算)。

確かに、睡眠時間が狂う人は増えそうです。

もし今、出勤時間や登校時間が1時間前倒しされたら、体は混乱しますよね。私は、朝4時起きになります。それに対して、はたして1時間早く眠れるかどうか・・・。

1時間程度の体内時計の補正だけであれば光で調整可能なので、まぁ数日か一週間もあれば慣れるとは思うのですが、起床時間の1時間前倒しで睡眠時間が毎日減る場合は少なからず影響はあるでしょうね。

勉強や仕事の効率も下がるでしょうし。

もちろん、時計の針を全てずらせば、少しすればちゃんと眠れるかもしれませんが、切り替え時期には必ず体は混乱するでしょうね。

しかも、それが社会全体で起こる訳ですから、問題も大きくなりそうです。サマータイムは社会全体の変革です。社会はつながっているので、一部だけの時間をずらすのは難しいです。たとえば、お客がいない時間にお店を開けても意味がないですし、逆に、お客がいればお店はあけます。まぁ学校とかは比較的独立しているかもしれませんが、企業や官庁はある程度足並みを合わせないと不具合が生じます。

その規模で一気に時計の針をずらすのですから、一過的かもしれませんが、損失は生じるでしょう。日本全体での経済損失は1000億とも1兆ともいわれているようですが、一番大きな損失は、それぞれ各自が感じる「早起きのしんどさ」だと思います。

たとえ、ある程度の経済効果があるとしても、一時的とはいえしんどい思いをするなら、どれほどの人が賛成するでしょうか。
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2008年05月23日

ブログの整理

暇は全然なかったですが、せっかくなのでブログの整理をしました。

疲れました。

すでに意味のなくなった記事を4割り近く削除し、カテゴリを移し替え、少しは整理されたような・・・されてないような。でも、1000以上あった記事が700以下に落ち着きました。

ただ、まだ書式をそろえたり、写真を探すところまでいってないので、読みにくい記事や意味不明な記事は沢山あります。

それはまた別の機会に・・・
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2008年05月18日

瞳の色の違い

(以前書いた「目の色」を修正したものです)
虹彩の色、いわゆる目の色っていくつかありますよね。日本人は基本的に濃い茶色をしていますが、他の地域には青色や灰色、黄色っぽい人もいます。

この違いは、メラニン色素の量で、これは、肌と同じです。

肌の色と同様に、光を防ぐ働きがあります。

目は光を見るものですので、常に明るいところにさらされる事になります。そのため、太陽光の強い地域では、光を受信する網膜に到るまでに、余計な光をカットするしっかりとした遮光板を作っておく必要があるんです。それが虹彩の色として現れているんです。

虹彩はカメラで言うしぼりの役割をするもので、瞳孔の大きさを変化させて光を受信する網膜に入る光の量を調整しています。そのため、そこを光が透過してしまっては意味が無いんです。

そこで、光の強い地域の人は黒っぽい虹彩を持つ事になります。

逆に、緯度の高い光量の少ない地域の人は、光を遮断する必要がないため虹彩が黒くなる必要はありません。ただ、肌はビタミンDなどを作るために必要な一定量の紫外線の供給のためにメラニンを減らす必要があるのは分かりますが、なぜ目の色が青くなる必要があるのかは私はよく知りません。

肌の色よりも目の色が濃いところからも、目が光を積極的に遮断しようとしてるのは確かです。


とはいえ、実際に、青い虹彩では光を充分に遮断する事ができないため、青い虹彩の人には明るい地域ではサングラスが必要になります。

よく、地中海岸や東南アジアを旅行する白人は眼鏡をかけていますが、あれはファッションではなく本当に必要だからなんです。もし、日本人がまぶしいと感じるような環境であれば、青い目の人は相当まぶしく感じているはずです。

サングラスも日焼け止めも、高緯度地域を離れた白人の人にはかなり重要なものなんです。


他の記事で紹介しますが、逆に黒人の人が高緯度の地域に行って体が異常を来す事もあります。

地域間で遺伝的変異の極めて少ないヒトですが、必要な部分はきちんと適応しているんです。
posted by new_world at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 生命の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒトの視覚

(以前書いたヒトの視覚を修正したものです。)


魚は色が見えると思いますか?犬は色が見えると思いますか?

また、ヒトはどうやって色を見ていると思いますか?

視覚を中心に生活している私たちヒトですが、視覚のメカニズムを知っているヒトは少ないと思います。

私は大学で視覚の(特に光受容に関する)勉強をしていましたが、視覚と言うのは他の感覚器に比べ、リアルタイムの処理と情報の統合という点で優れているように思います。

たとえば、現在観測されている中で世界で最も速い化学反応は視覚の入り口の部分の反応です。また、網膜には5種類もの神経細胞が層状に並んでいて情報統合などを行い脳へ送り出しています。

このように、目と言う感覚システムはとても興味深いシステムなんです。

今回は、その中でも、色の認識について、他の生き物との違いを紹介したいと思います。


ところで、色を最も重視している生き物って何だと思いますか?

まぁ色々といるでしょうが、その一つに蝶があげられると思います。

昆虫の視覚は私たちの視覚とは構造的に大きく違うので今回は取り上げませんが、アゲハチョウの色認識は相当高度で、ヒトが3種類しか持っていない色認識のセンサーを5種類以上も持っています。

この色認識のセンサーと言うのは、ヒトで言えば、光の三原色に対応し、「青」「緑」「赤」の光を強く受信するセンサーで、色はこの3つのセンサーが受けた刺激が統合される事で見ています。それが多いと言う事は、より細かに色を分析できると言う事になります。

蝶の例のように、生物ごとに色の認識システムは結構違っていて、たとえば、ニワトリとネズミ、ヒトではどれも色認識のセンサーの種類の数が違います。

これは、鳥類、ほ乳類(一部の霊長類を除く)、一部の霊長類、という色識別の種類分けになるのですが、一番多いのは鳥類で4つ、ほ乳類は一般的に2つ、ユーラシア大陸系の霊長類は3つです。

ただ、4つというのが原型のようです。

最初の質問に半分答えてしまいましたが、魚の目は4種類の色認識のセンサーがあり、きちんと色が見えているはずです。

魚類はもっとも原始的な脊椎動物に属しますが、色はヒトよりも多い4種類のセンサーでちゃんとみています。

魚類に限らず、爬虫類も4種類の視物質を持っており、人間以上の色覚水準を備えているといえます。

ただし、これだけは言っておかないといけないのですが、色が見えているからと言って、ちゃんと見えているかは別物です。つまり、目は神経系なので、情報は入ってきてもそれを処理できなければ意味が無いと言う事です。つまり、同じレベルの情報が入力されても、高性能なコンピュータと低コストなコンピューターでは結果が異なると言う事です。

外界の環境や外敵の接近、餌の発見、獲物の追尾など各生物で求められる視覚の種類が異なります。そのため、同じような目を持っていても、見えているものは違うんです。

同じヒトでも、プロには見えて素人には見えないものって結構ありますよね。


また、さきほど、「ほ乳類(一部の霊長類を除く)」と表現しましたが、実はここがまた面白いところなんです。

ネズミは2種類の色センサーしか持っていませんが、私たちはそれを3つ持っています。

魚やは虫類は4色ですので、ほ乳類で2つ減り、霊長類で1つ増えている事になります。

ここからは、何故ほ乳類は2つ減ったのか、何故霊長類で1つ増えたのか、その2点について説明したいと思います。


ヒトを含む一部の霊長類以外のほ乳類は、『赤』と『青(紫)』の2種類の光センサーしか持っていません。

しかも、驚くべきことに、目の発達した哺乳類といわれる霊長類にすら光センサーが2種類のものが存在します。

新世界ザルと呼ばれる、アメリカ大陸(←新大陸・新世界)などに生息する霊長類です。(ヒトは元来アフリカのサルで、最近、約3万年前にアメリカに進出しました。)

つまり、そこが境目ということです。

:視物質の増加

アフリカ・ユーラシアのサルは3つありますが、アメリカのサルは他のほ乳類同様に2つしかないんです。(この完全なる地域分離もサルの面白さでもあるのですが、これはまた別の機会に。)


ではまず、何故、哺乳類において色覚が衰えているのかと言う点を説明します。

これは哺乳類の進化の過程に答えがあります。

世の中には“色覚が十分な効果を発揮しない世界”があるのです。

“夜の世界”です。

光の量が少なく色の識別が難しい夜間に生活するようになった、そう、哺乳類は夜行性になったのです。恐竜が栄えた時代を生き抜くため、哺乳類は暗い世界に逃げたのです。

そのため、“色を見る”よりも“暗闇で見える”力の伸ばしたのです。

夜に働く光センサーは別にあって、それは光を受容する細胞の種類も少し違います。夜の景色を思い出していただければ分かると思いますが、私たちも、夜には色が見えませんよね。

それは、夜に働くセンサーは1種類しかなく、光を分析できないので色が見えないんです。色が見えるように種類分けしてしまうと、感度が落ちてしまうからです。10個のセンサーをおくスペースがあるとして、5個のセンサーで赤を、5個のセンサーで青をとらえて統合処理するよりも、10個のセンサーで一番多くくる光の強度のみをとらえた方が有効なんです。

この夜行性化したほ乳類が、恐竜絶滅後、昼行性に進化したのが今の昼間生活している私たちのようなほ乳類です。

ウシや馬も、二種類しか持っていません。



そうなると次の、“ユーラシアの霊長類は何故3色目を取り戻したのか、どうやって失った3色目を取り戻したのか”が問題となります。

何故3色目が必要だったのか?

それは、私たちの食料に関係があります。

私たちヒトを含め、霊長類の主食には果物がありました。ビタミンCが作れないのも、果物を多く食べるので必要なかったからです。

そのため、熟れている果実とまだ青い果実を区別する必要があったのです。

完全2色性の色弱のヒトは、葉っぱとみかんの区別、また、青いみかんと黄色いみかんの区別がつきにくいと言います。つまり、3色目を獲得する事で、効率的に栄養価の高い果物が取れるようになったのです。

今でこそ食べ物はテーブルに並びますが、野生ではそうはいきません。そうなると、3色の個体と2色の個体で生存能力に大きな差が出てしまいます。それで、ユーラシアの2色性のサルは競争に負け、滅びたのです。

しかし、その進化が起こっていないアメリカのサルでは未だに2色性です。ヒト以外のサルはベーリング海峡を越えられませんので、移動が生じないのです。



では次に、3色目の獲得方法について説明します。

ほ乳類全般は赤と青の二色しかセンサーがありません。魚やカエル、ヘビにはある緑を失ってしまっているからです。

なんと、“赤色の光受容体を重複させ緑色に変化させた”のです。

って言ってもよくわかりませんよね。

そんなにすぐに無いものは作れないので、まぁ言うならば、赤のセンサーの一部をいじって緑のセンサーにしたっていう感じですかね。

赤色のセンサーを作る遺伝子を複数に増やして、その一つを緑色になるようにいじるんです。

いじると言っても、すべて偶然の突然変異ですけどね。


視物質の波長特性


この図からも、赤と緑が近いのが分かりますよね。

最近分岐したものであるため、遺伝子がすぐ近くに存在します。

ただ、遺伝子が近い故に、遺伝子の交差により高頻度で色覚異常が生じてしまっています。

遺伝子の交差については説明が面倒なので省きますが、遺伝子がすぐそばにあるので、互いに影響を与えやすく、片方が変になったり、お互いが重なってしまったりしてしまうんです。

その遺伝子がX染色体にあり、劣勢な遺伝であるため、この色覚異常は殆ど男性にしか見られません。X染色体、Y染色体と言うのは性を司る遺伝子を含む染色体で、男性はXY、女性はXXという組み合わせで持っています。

つまり、男性のX染色体にあるセンサーの遺伝子に異常があるとどうしようもないのですが、女性の場合、Xを2つ持っているので、片方がつぶれていてももう片方で作られるんです。

しかも、女性の場合、更に興味深い事に、その片方のX染色体にある情なセンサーが正常な感度を持っている場合、それが4色目のセンサーとして働く事すらあると言われています。

実際のデータなどは持っていませんが、4色性の女性が色覚に優れていると言うデータがあるという話を聞いた事があります。

女性の4色化の方はまぁプラスの変化なのでいいのでしょうが、それが男性で起きると困った事になります。つまり、男性は2色化もしくは2.5色化です。(ただし、4色性の母親の子供は色弱になる可能性が高いです)

遺伝子の異常により、片方のセンサーの遺伝子が異常をきたした場合、緑もしくは赤のセンサーがおかしくなります。最悪の場合、完全な2色になってしまいます。

実際は、2.5色と言う表現のように、赤色が見えにくい、というような事になるのですが、それでも充分に不利な性質です。

さきほど述べた通り、染色体の数からこの現象は男性に多く、その率は男性全体の5〜8%と言われています。これは日本人のAB型血液の率と同じであり、もう異常とはいえない数です。アメリカ人男性ではAB型が少なく(3%)色弱者が多い(8%)ため、AB型の人よりも多くなっています。

そのため、赤、緑系の色と言うのは使い方を考えるべきだと思います。特に、深紅のような深い赤は避けた方がいいですね。緑側の2色性のヒトには見えません。見えにくい、ではなく、見えないんです。背景と同じ色に見えるはずです。

信号のように位置が固定されているものであれば「どこが光っているか」で分かるのですが、たとえば、プレゼンの文字色、レーザーポインタの色など、そういう所に赤色を使うと、数%の男性はそれが見えないか見えにくいと感じるんです。

1000人のフォーラムなどでプレゼンをするときには、50名近くは赤色が見えにくいと言う事を意識してプレゼンをくむ必要があると思います。

実際は、見えないと言うよりも見えにくい程度のヒトが多いため、本人もそれに気付かず、自動車免許を取るときなど、その検査結果で色覚異常と言われて驚くヒトが多いようです。



最後に、サルの世界での色盲について面白いデータがあります。

自然界に生息するサルには色盲が遥かに少ないのです。

1000頭に1頭程度だそうです。

ヒトに比べて緑と赤の視物質を司る遺伝子が離れているわけではありません。

これは、自然淘汰です。

人間の場合、色覚異常でも生きていられるので、“遺伝”する色覚異常は遺伝して増えていきます。

ところが、自然界ではそうはいかないのです。

色覚異常は生存に直接影響するのです。葉っぱと果実の区別や果実の熟れ具合の判断が苦手であると、生存競争に不利になります。そのため、かなり淘汰されているようです。

あと、先ほど示した通り、白人に比べ、日本人にも色弱者は少ないようです。

もしかすると、日本においては、色覚異常のあるヒトが欧米に比べて生存が厳しかったのかもしれません。


(※2枚の図は京都大学理学研究科七田研究室HPから引用)
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言葉、情報をかき混ぜる事

私は、言葉と言うものをヒトが持つ2つ目の遺伝子だと考えています。様々な情報を載せ、ヒトからヒトへ時間までも越えて情報を伝える事ができます。

遺伝子では伝えられない多くの情報が言葉に載って私たちの中に引き継がれています。

あくまで私の持論ですが、私は、情報をかき混ぜる事がヒトの繁栄につながると信じています。情報をかき混ぜると言うのは、様々な情報を移動させると言う事です。

同じ情報でもそれを受け入れるヒトによって異なる処理が行われます。そこにその情報の進化があるような気がするんです。

私たちの知能と言葉による進化、すなわち文化・文明と言うものは、情報があり、それを受け入れたヒトにより異なる処理をされ、広がる事によって発展してきたと思います。

同じ道具を使うにしても必ずしも全ての個体が同じ使い方をする訳ではなく、そこで違う使い道を見いだした事でその道具の私たちにとっての機能が拡大する訳です。

あらゆる文明はそうやって発展してきたと思います。

言葉はその情報を載せる遺伝子のようなものです。多くの言葉をかき混ぜる事が私たちの文明の発展につながるのだと思います。

最近よくいわれている境界領域の研究や多様な人材の獲得などは、まさに情報をかき混ぜるためのものだと思います。

異なる分野の情報から新しい道筋を見いだす・・・つまりは、既存の情報にあらたな機能を加える事が目的です。


情報を多くのヒトの間で共有する事、ことなる分野の情報を得る事、それがあらゆる分野において新たな発展を生むものです。

些細な情報であっても、もしかしたら、何か生み出すかもしれない。

その考え方が、このブログを書いている理由の一つなのかもしれません。

まぁいうほど使える情報を伝えている訳ではないですけどね。
posted by new_world at 08:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログについて&自己紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月17日

過去の記事を見ていて

ブログのデザインとかを変えたので、あちこち文字色などが変な事になっているのですが、まぁその辺りは面倒くさいんであきらめて、昔の記事を、「こんな事も書いたなぁ」とか「画像ないと意味不明だなぁ」とか考えながら、しみじみ眺めていました。

その中から、いくつか紹介します。

1.500円玉と武士道:コンビニでの小学生の会話から年の差を痛感したお話です。

2.世界を一周したら・・・:マゼラン隊が地球を一周したときに気付いた(?)お話です。

3.カニの呼吸:カニが水の中でも空気中でも呼吸ができる理由です。


どれも2005年の記事ですので、もうあれから3年も経ってるんですね・・・
posted by new_world at 11:14| Comment(4) | TrackBack(0) | ブログについて&自己紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月11日

お久しぶりです。

お久しぶりです。
京大の片隅で毎日暗室にこもって実験ばかりしていた昨年とは打って変わって、今年からは東京は丸の内の高層ビル街で働く事になってしまったnew_worldです。

採用は関西だったので関西で働くものとばかり思っていたら、辞令には支店名が無く、本部配属・・・きっと、私みたいな影の薄い理系人間は、営業には回せないという人事の判断なのでしょう。大好きな関西に戻れないのが残念でなりません・・・関西に帰れると思って残していたスルッとKANSAI(残高1910円)をむなしく眺める日々です。ただ、PASMOはとても便利です。

ところで、残念なお知らせがあります。本来はKDDIさんのところでやっていたこのブログですが、住居設備の関係上、プロバイダーが選べず、復帰できない事が明らかになりました。よって、このブログへの事実上の移転という事になります。まだ、確定ではないのですが、たぶん、ここが本体となります。アドレスは2ndですが、ここが本体です。

まだまだSeesaaの形式には慣れていなくて、ぎこちないブログになっていますが、ここがメインとなるので、よりよいブログを作るべく、時間を見てちょこちょこ手を加えていこうと思います。

特に、図や写真はほとんどKDDIの方のリンクになっていて見る事ができなくなっているので、昔の記録や記憶をさかのぼりながら、ちょいちょい追加していこうと思っています。

まぁでも、今後も時間がなさそうなのでどこまで更新できるか分かりませんが・・・。


ということで、これからも週に一回くらいは理系的な話題などをちらほら載せていけたらと思っています。

これからも、どうぞよろしくお願いします。

では。
posted by new_world at 09:35| Comment(8) | TrackBack(0) | 日常生活(日記) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月30日

ネット環境がなくなります

明日の正午頃までに研修施設に到着しなければならないので、とりあえず、弟の下宿に一泊して上京することにしました。

明日から一月の間はネット環境が無い場所に滞在することになるので、コメントへの返事や長い記事とかは書けなくなると思います。

そして、5月まで無事に生き残っていれば、ブログも復活すると思います。

さあどうなることやら・・・
posted by new_world at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活(日記) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月28日

ロンドンだから・・・

ヒースロー空港、大変ですね。

ヒースロー空港はロンドンにあるヨーロッパ最大の空港で、27日に新しく第5ターミナルが運用開始されたそうですが、今回の新ターミナルの目玉の一つであったはずの「預け荷物の新システム」の導入に失敗、初日から多数の欠航に追いやられています。


今回の新ターミナルは数十の旅客機を同時処理可能で、チェックインや多数の預け荷物の処理などをスムーズに行えることを売りにし、総工費43億ポンド(=約8600億円)をかけて建造されたイギリス最大級の建築物です。

ちなみに、中部国際空港セントレアの建設費用は6400億円だといわれていますので、ターミナル一つのためにセントレア以上の費用をつぎ込んだことになります。


ところが、充分にリハーサルを行ったうえでのオープンだったはずが、最初の便から預け荷物の処理にトラブルが生じ、最大で数時間もの遅れが生じ、多くの便が欠航に追いやられました。原因は施設の問題ではなく職員の新システムに対する習熟度の問題だったとか。

このターミナルを専用で使うことになっているイギリス最大の航空会社BAなどは、このターミナルを“新時代の幕開け”としたかったようですが、運行が遅れている話を聞いたあるロンドン市民は「ロンドンならこんなものだよ」と地下鉄などが日常的に遅れる“ロンドンのありふれた姿”にあきらめの表情だったとか。
posted by new_world at 13:31| Comment(2) | TrackBack(0) | その他の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月24日

遺伝子と、たんぱく質とアミノ酸

以前にも記事に書いた気がしますが、今回はDNAとアミノ酸、たんぱく質、それぞれの関係について紹介したいと思います。ごくごく基本的なところなので、高校生以上の生物履修者には当たり前すぎることだと思います。


たんぱく質とは何か。

それは「アミノ酸の鎖」です。私たちの体を構成するたんぱく質は10万種類ほどあるといわれていますが、その全てが20種類のアミノ酸が鎖のように連なることで作られています(アミノ酸についてはビジュアル生理学というサイトのこのページを参照してください)。



遺伝子とは何か、つまり、生き物を作るために保存しておく必要のある情報は何か。

それはアミノ酸の配列。

実は、私たち生物が遺伝子によって記録しているのは、たった一つ、アミノ酸の配列だけです。

まぁ厳密に言えば、その遺伝子を、記された情報をそのままに表面を加工することで更なる情報を付加はしているのですが。ちょうど、文章とフォントみたいな感じでしょうか。太字とか斜体とか下線とか、そんな感じの修飾も情報として重要だといわれています。(エピジェネティクスと呼ばれている分野です。)


と、話を戻します。

私たちが本当の意味で保存しているのは、アミノ酸の配列だけです。あとの修飾は、その読み方に関する情報などであるといわれています。

遺伝子、物質名でいう“DNA”は、デオキシ リボ核酸の略称で、私たちは4種類のデオキシ リボ核酸を並べることで情報を作っています。

つまり、遺伝子は4種の記号(文字)のみで書かれた設計書なんです。

その4種類は構造の一部分、塩基と呼ばれる部分が違います。よくDNAの塩基配列って言いますよね。違うところは塩基の部分だけですので、その部分が情報に当たるんです。

その塩基部分の名称がグアニン、シトシン、チミン、アデニンであるため、塩基配列はその頭文字からG,C,T,Aと略されます。

たとえば、とある遺伝子の配列は

 CTAAATTGTA AGCGTTAATA TTTTGTTAAA ATTCGCGTTA AATTTTTGTT
AAATCAGCTC ATTTTTTAAC CAATAGGCCG AAATCGGCAA AATCCCTTAT
AAATCAAAAG AATAGACCGA GATAGGGTTG AGTGTTGTTC CAGTTTGGAA
CAAGAGTCCA CTATTAAAGA ACGTGGACTC CAACGTCAAA GGGCGAAAAA
CCGTCTATCA GGGCGATGGC CCACTACGTG AACCATCACC CTAATCAAGT
TTTTTGGGGT CGAGGTGCCG TAAAGCACTA AATCGGAACC CTAAAGGGAG
CCCCCGATTT AGAGCTTGAC GGGGAAAGCC GGCGAACGTG GCGAGAAAGG
AAGGGAAGAA AGCGAAAGGA GCGGGCGCTA GGGCGCTGGC AAGTGTAGCG
GTCACGCTGC GCGTAACCAC CACACCCGCC GCGCTTAATG CGCCGCTACA
GGGCGCGTCC CATTCGCCAT TCAGGCTGCG CAACTGTTGG GAAGGGCGAT
CGGTGCGGGC CTCTTCGCTA TTACGCCAGC TGGCGAAAGG GGGATGTGCT
GCAAGGCGAT TAAGTTGGGT AACGCCAGGG TTTTCCCAGT CACGACGTTG
TAAAACGACG GCCAGTGAGC GCGCGTAATA CGACTCACTA TAGGGCGAAT
TGGAGCTCCA CCGCGGTGGC GGCCGCTCTA GAACTAGTGG ATCCCCCGGG
CTGCAGGAAT TCGATATCAA GCTTATCGAT ACCGTCGACC TCGAGGGGGG
GCCCGGTACC CAGCTTTTGT TCCCTTTAGT GAGGGTTAAT TGCGCGCTTG
GCGTAATCAT GGTCATAGCT GTTTCCTGTG TGAAATTGTT ATCCGCTCAC
AATTCCACAC AACATACGAG CCGGAAGCAT AAAGTGTAAA GCCTGGGGTG
CCTAATGAGT GAGCTAACTC ACATTAATTG CGTTGCGCTC ACTGCCCGCT
TTCCAGTCGG GAAACCTGTC GTGCCAGCTG CATTAATGAA TCGGCCAACG
CGCGGGGAGA GGCGGTTTGC GTATTGGGCG CTCTTCCGCT TCCTCGCTCA
CTGACTCGCT GCGCTCGGTC GTTCGGCTGC GGCGAGCGGT ATCAGCTCAC
TCAAAGGCGG TAATACGGTT ATCCACAGAA TCAGGGGATA ACGCAGGAAA
GAACATGTGA GCAAAAGGCC AGCAAAAGGC CAGGAACCGT AAAAAGGCCG
CGTTGCTGGC GTTTTTCCAT AGGCTCCGCC CCCCTGACGA GCATCACAAA
AATCGACGCT CAAGTCAGAG GTGGCGAAAC CCGACAGGAC TATAAAGATA
CCAGGCGTTT CCCCCTGGAA GCTCCCTCGT GCGCTCTCCT GTTCCGACCC
TGCCGCTTAC CGGATACCTG TCCGCCTTTC TCCCTTCGGG AAGCGTGGCG
CTTTCTCATA GCTCACGCTG TAGGTATCTC AGTTCGGTGT AGGTCGTTCG
CTCCAAGCTG GGCTGTGTGC ACGAACCCCC CGTTCAGCCC GACCGCTGCG
CCTTATCCGG TAACTATCGT CTTGAGTCCA ACCCGGTAAG ACACGACTTA
TCGCCACTGG CAGCAGCCAC TGGTAACAGG ATTAGCAGAG CGAGGTATGT
AGGCGGTGCT ACAGAGTTCT TGAAGTGGTG GCCTAACTAC GGCTACACTA
GAAGGACAGT ATTTGGTATC TGCGCTCTGC TGAAGCCAGT TACCTTCGGA
AAAAGAGTTG GTAGCTCTTG ATCCGGCAAA CAAACCACCG CTGGTAGCGG
TGGTTTTTTT GTTTGCAAGC AGCAGATTAC GCGCAGAAAA AAAGGATCTC
AAGAAGATCC TTTGATCTTT TCTACGGGGT CTGACGCTCA GTGGAACGAA
AACTCACGTT AAGGGATTTT GGTCATGAGA TTATCAAAAA GGATCTTCAC
CTAGATCCTT TTAAATTAAA AATGAAGTTT TAAATCAATC TAAAGTATAT
ATGAGTAAAC TTGGTCTGAC AGTTACCAAT GCTTAATCAG TGAGGCACCT
ATCTCAGCGA TCTGTCTATT TCGTTCATCC ATAGTTGCCT GACTCCCCGT
CGTGTAGATA ACTACGATAC GGGAGGGCTT ACCATCTGGC CCCAGTGCTG
CAATGATACC GCGAGACCCA CGCTCACCGG CTCCAGATTT ATCAGCAATA
AACCAGCCAG CCGGAAGGGC CGAGCGCAGA AGTGGTCCTG CAACTTTATC
CGCCTCCATC CAGTCTATTA ATTGTTGCCG GGAAGCTAGA GTAAGTAGTT
CGCCAGTTAA TAGTTTGCGC AACGTTGTTG CCATTGCTAC AGGCATCGTG
GTGTCACGCT CGTCGTTTGG TATGGCTTCA TTCAGCTCCG GTTCCCAACG
ATCAAGGCGA GTTACATGAT CCCCCATGTT GTGCAAAAAA GCGGTTAGCT
CCTTCGGTCC TCCGATCGTT GTCAGAAGTA AGTTGGCCGC AGTGTTATCA
CTCATGGTTA TGGCAGCACT GCATAATTCT CTTACTGTCA TGCCATCCGT
AAGATGCTTT TCTGTGACTG GTGAGTACTC AACCAAGTCA TTCTGAGAAT
AGTGTATGCG GCGACCGAGT TGCTCTTGCC CGGCGTCAAT ACGGGATAAT
ACCGCGCCAC ATAGCAGAAC TTTAAAAGTG CTCATCATTG GAAAACGTTC
TTCGGGGCGA AAACTCTCAA GGATCTTACC GCTGTTGAGA TCCAGTTCGA
TGTAACCCAC TCGTGCACCC AACTGATCTT CAGCATCTTT TACTTTCACC
AGCGTTTCTG GGTGAGCAAA AACAGGAAGG CAAAATGCCG CAAAAAAGGG
AATAAGGGCG ACACGGAAAT GTTGAATACT CATACTCTTC CTTTTTCAAT
ATTATTGAAG CATTTATCAG GGTTATTGTC TCATGAGCGG ATACATATTT
GAATGTATTT AGAAAAATAA ACAAATAGGG GTTCCGCGCA CATTTCCCCG
AAAAGTGCCA C


みたいな感じで示せます。私たちの設計図には、こんな感じで塩基が30億ほど並んでいます。



次に、DNAとアミノ酸の関係です。

私たちのたんぱく質は20種類のアミノ酸で作られていますので、4つの記号では3つを組み合わせる必要があります。ATCGのみを使って20種類の並びを作るには文字を3つ並べる必要がある、ということです。

1つでは4種類しかありませんし、2つでは最初が4つとその後が4つで合わせて16種類しかありません。3つだと4・4・4で64種類の並び方が存在します。

そのため、4種類の核酸で20種類のアミノ酸を記すには3文字ずつ区切っていけば充分です。

事実、私たちの遺伝子は3文字単位で区切られていて、それぞれに対応するアミノ酸が存在します。

その対応関係はわかっていて、コドン表と呼ばれています。(実際の表はwikipediaコドン表を参照。ただ、ここではDNAではなくRNAの塩基で表記されていますので、チミンがウラシルになっています。流れとしては、DNA→RNA→アミノ酸なので:wikiセントラルドグマ

コドン表は、核酸3つとアミノ酸の対応表で、この対応表どおりにDNAを読んでアミノ酸の鎖が作られることで私たちの体は作られ機能しています。


そして、DNAの記録どおりにアミノ酸を並べて作られたたんぱく質が私たちの体を構成しています。


アミノ酸20種類にはアルファベット1文字での略称があるのですが、一般的に、たんぱく質のアミノ酸配列を示すときには、そのアルファベットを並べます。

DNAで塩基の名前を並べたように、たんぱく質ではアミノ酸の名前を並べるんです。

たとえば、ロドプシンのアミノ酸配列は次の図のような感じで示せます。

ロドプシン









ロドプシンは7回細胞膜を貫通していますので、それを表すように並べてあります。もちろん、DNAのように文字だけをずらっと並べることもありますが、こっちの方がロドプシンをイメージしやすいです。



私たちの体はまずたんぱく質から出来ています。

というのは、先ほど書いたとおり、遺伝情報としてはたんぱく質の情報しかもっていないんです。

他の要素は全て作られたたんぱく質によって調整されたり合成されたりするんです。

もちろん、DNAだけを容器に入れていても生物は出来ません。受精卵には、体作りを開始するためのきっかけや材料が含まれています。


ただ、基本的に、「アミノ酸配列の記されたDNA情報からアミノ酸が並べられてたんぱく質が作られる」ことで、私たちの体は作られ、機能しているということです。

これがある意味、生きているということなんです。
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2008年03月23日

携帯電話のガラパゴス

NTTドコモの低スペック携帯規格(新OS)のニュースで初めて聞いたのですが、日本って「携帯電話のガラパゴス」と呼ばれることがあるそうですね。

外部との交流を殆ど遮断され、独自の進化を遂げた小規模のグループが乱立・・・確かに、ガラパゴスなど海洋島に見られる生物の特長と一致する点がいくつかあります。

まぁでも、国内の携帯はどれも似通っていますけどね。


日本では高スペック携帯が当たり前で、メールやネットに始まり、カメラやゲーム、音楽、しまいにはテレビやラジオ、GPSやお財布まで、どれだけ機能を付ければ気が済むのかわかりません。

最近よく言われますが、日本ほどスペックが高い携帯が広まっている国は無いそうです。

その特徴を示すのが利用料金中のデータ通信料の割合で、数年前のデータでしたが、日本の利用者が払う携帯料金に占めるデータ通信量の割合は際立って高いそうです。つまり、日本人は通話以外に携帯を多用するという事です。

もちろん、各国で料金システムが違うので料金比較に意味があるのかという疑問もありますし、データ通信の場合、利用頻度に加え利用内容(質、種類など)も料金に大きく影響します。また、定額制により上限が抑えられているという点もあります。

ただ、日本人の携帯の好みは独特なんだと思います。携帯電話をケータイと呼ぶように、もはや、電話という意識が無いんじゃないでしょうか。

私の携帯の使い道も@メールAネットB電卓C漢字変換D音楽E電話くらいな感じですし・・・電話なんて、よほど急な用事があるときにしか使いません。

そういえば、携帯だけでなく、私たちも離島の住民でしたね・・・。


日本はさまざまな点で大陸の他の先進国とは異なる性質を持っているといわれています。

好みや性格が他から“ずれて”いるので、たとえば、海外の企業が日本に進出するときなどは大変だそうです。ただ逆に、面白い反応が得られる可能性もあり、また、それが大陸の先進国での発展につながることもあるようです。


“ユニーク”はプラスの意味もあるんですよね。

たとえば、技術や文化というものは、自然界の生物種と異なり、必ずしも離島だから淘汰圧が低くなるわけではありません。

確かに、他とは異なる特性を持っているかもしれませんが、これが必ずしも他の地域に負けるというわけではないんです。

日本だから出来る、そういうことになるかもしれないんです。

今回NTTは海外にも提供可能な規格の携帯の開発を進めることを決めましたが、その過程で、もしかしたら日本の独自性を生かして世界を席巻することもあるかもしれません。現在のところ規模はありませんが、潜在能力はあるはずなんで。

今は名も無き携帯大国ですが、本当の意味での携帯大国になる可能性を秘めていると思います。

まぁ逆に海外勢の流入で負けちゃうかもしれませんけどね。

それはやってみないとわかりません。

5年後、10年後の日本や世界の携帯電話が楽しみです。

posted by new_world at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月22日

公共で使われる方言

福岡県で電車に乗ると、「離合待ちです」というアナウンスがたまに流れます。

熊本県のスーパーに行くと、わけぎに「ひともじ」と書いてあります。

ともに方言なのですが、これほど堂々と公共の場で使われるとどこでも使える気がしますよね。

たぶん、ほかの地域でも同じようなことがあると思います。

ことなる地域にでかけたときには、こういうものを探すのもいいかもしれませんね。
posted by new_world at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 言葉や文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月21日

“生食”用の肉類とは

牛のたたきやレバ刺しなど、生で食べる肉類って結構ありますよね。

しかし、通常の料理の場合、生肉は食中毒の原因だといってよく火を通して食べるように言われます。

矛盾していますよね。

「生で食べられる肉類」と「生では食べられない肉類」、どこが違うのでしょうか?

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posted by new_world at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月20日

危ない阿蘇

先週、研究室の友人を連れて阿蘇の火口に行ってきました。

熊本市街から車を走らせ2時間くらい、道を間違え遠回りしながらも何とか閉鎖時刻(午後五時)1時間前というギリギリの時間に阿蘇の火口下側の駐車場までたどり着き、最終の昇りロープウェーで火口まで行きました。

3月という時期が悪かったのか火口周辺もあちこち工事されていたのですが、何とか無事火口を拝むことが・・・

が。

私たちが火口を見下ろした途端、警報が・・・強い火山ガス発生のために今すぐ退去しろと。

5秒間くらいしかまともに見られませんでしたね。

写真1枚分の阿蘇でした。(警報が出る直前の阿蘇です)

阿蘇火口(危険な状態)






というか、あの状況はありえませんでしたね。

警報って結構ギリギリで鳴るんですね・・・もちろん、死者が出るぎりぎりではないですが。

火山ガスの臭いどころか、警報が鳴ったときには私を含め殆どの人が咳き込んでいましたから。

あれは体に悪いです、絶対。健常者の私の体でもかなりSO2(いわゆる亜硫酸ガス)とかを認識していて、かなりゴホゴホいってましたよ。喘息もちの人とかなら普通に命にかかわると思います。



ただ、友人はそんな中、写真をとるのに熱中して警報に気付いてなかったっぽいんですよね・・・

火口周辺の工事をしている人に怒鳴られて駆け下りてきていました。

危ないです。




閉鎖された阿蘇火口
posted by new_world at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 熊本の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月19日

一酸化炭素とバックドラフト

当たり前といえば当たり前ですが、一酸化炭素って燃えるんですよね。



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posted by new_world at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

GPCRについて

昨日、卒業研究報告が終わりました。知識不足でうまく説明しきれない不甲斐ない報告でしたが、一応、これで終点です。

これで引っ越しに専念できます・・・というか、もう5日しかないので、専念しないと間に合いそうにないですね。どうしてこんな日程にしてしまったのかはよくおぼえていませんが、たぶん、私の交渉能力の低さから、引っ越し屋さんをうまく丸め込めなかった事が原因でしょう。


ところで、いきなりですが、私の卒業研究の対象はGPCRでした。

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posted by new_world at 07:55| Comment(8) | TrackBack(0) | 生命の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ひともじのぐるぐる

ひともじのぐるぐる・・・というものをご存知ですか?

まぁ殆どの人が知らないでしょうね。私も実物は見た事がないですが、実はこれ、熊本の郷土料理の名前なんです。料理の名前には見えませんよね。

ひともじというのは、“ネギ”のことで、熊本では、小ぶりのネギ、薬味ネギより若干太い程度のネギのことをひともじと呼び、スーパーでも「ひともじ」として売ってあります。なんとなく、他の地域での「わけぎ」が近いですかね(たぶん、わけぎの一種だと思います)。

ひともじは薬味用のネギより根の部分が太く、これは、ひともじのぐるぐると関係があります。

ひともじのぐるぐるというのは、湯がいたひともじの白い部分を軸にして葉の部分をぐるぐると巻いただけの料理です。それを酢みそなどで食べるそうです。


まぁ見たまんまの名前なのですが、とてもユニークな名前ですよね。


ところで、この“ひともじ”という呼び方、実はネギの“ていねい”な呼び方だそうです。

女房言葉の文字詞(もじことば)に分類されるものの一つで、室町以降、宮中や武家の女性の中で隠語のようなものとして使われていた呼び名が広まったものだそうです。

同じ文字詞の中で今でも残っているものとしては、「ひもじい(ひだるい)」や「しゃもじ(しゃくし)」など。

ただ、なんで「もじ」なのかは知りません。当時の上流階級の女性方には奥ゆかしい音に聞こえたのかもしれません。


ちなみに、なぜネギなのに“ひともじ”なのかというと、昔、ネギの事を葱と書いて“キ”と呼んでいたからだそうです。“一文字”ですよね。

まぁ今では葱をネギと読みますが、はじめは根葱と書いてネギと読んでいたようです。


余談ですが、“ふたもじ”は“ニラ”です。

ニラは平安時代までは“みら”、それ以降に音が変化して“にら”となっていったたそうです。

昔から“二文字”です。
posted by new_world at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 熊本の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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